エスカレーター上での立ち止まりを義務付ける市条例が昨年10月に施行されて4カ月。市営地下鉄伏見駅では、人工知能(AI)などの先進技術を活用し、エスカレーターの安全利用につなげる実証実験が行われている。AIが歩行者らを自動検知し、音声で注意喚起するシステム。5日、その様子が報道陣に公開された。
富山大名誉教授で、北海道立北方民族博物館(網走市)館長の呉人(くれびと)恵さんが9日、富山市立図書館で開かれた放送大学冬のオープンセミナーで講演し、世界中の言語データを基に「日本語は決して特殊な言語ではない」と訴えた。 日本語は主語を明示しなくても通じることが多く、述語が文末にくることなどもあって、英語など他の主要な言語と比べて「特殊」と指摘されることがある。呉人さんは世界中の研究者でつくるデータベース「世界言語構造地図(WALS)」を引用し、文章に主語がない言語はモンゴル語など他にもあり、述語が文末にくる「主語(S)+目的語(O)+動詞(V)」を語順とする言語の方が世界的に見れば多数である点などを説明して、日本語の特殊性を否定した。
中能登町議会は十八日、男女共同参画社会の実現を目指す市民団体「県21ネットワーク」代表の常光利恵さん(73)=同町在住=を講師に迎えて勉強会を開き、町議十一人が性的少数者(LGBTQ)の尊重とトイレの在り方について理解を深めた。 性自認の問題とは関係なく、女性の安全を守るために男女別のトイレを維持するよう全国自治体などに要望している団体「女性スペースを守る会−LGBT法案における『性自認』に対し慎重な議論を求める会」からの陳情を受けて議会が企画。町議からLGBTQについて理解を深めたいと要望もあった。 常光さんは、性別を問わずに使える第三のトイレの必要性を投げかけた。トイレを利用する際は「見た目の判断」しかできないため、身体と心の性別が一致しない人や性別を定義していない人らには利用しづらいと説明。ただ、「性的な犯罪が起こることもあり、女性の安心安全のために、男性の尊厳を守るためにも性別を超
注意の続きにくさや落ち着きのなさを主な症状とする発達障害の一つ、注意欠陥多動性障害(ADHD)。その原因として、神経伝達物質「ドーパミンD1」受容体と脳内の神経炎症が相互に関わっていることが、浜松医科大などの共同研究で明らかになった。現在の治療薬は成長の阻害や心臓や血管への影響など副作用が課題だったが、仕組みが分かったことで飲みやすい新薬の開発につながると期待される。 (細谷真里) ADHDは、世界で人口の約5%が診断されるといわれる発達障害。注意の程度などに関係する神経伝達物質「ドーパミン」が関与していることが知られ、脳の神経の炎症が関わっていることも推測されてきたが、人間では具体的に確認されていなかった。
愛知県の大村秀章知事のリコールに向けた署名集めに関連し、名簿書き写しのアルバイトに参加した福岡県久留米市内の契約社員の男性(50)が本紙の取材に応じた。男性は登録している人材紹介会社から「簡単な軽作業」「名簿を書き写すだけ」との趣旨の電子メールを受け、十月中旬から下旬にかけて佐賀市内の貸会議室で、時給九百五十円で作業をした。五百円の交通費も支給された。
身体に負担をかける手術をせずに戸籍上の性別を変えたい−。出生時の戸籍上は女性だが、ホルモン治療をして男性として生きる浜松市天竜区春野町の鈴木げんさん(46)が来年夏にも、性別変更を静岡家裁浜松支部に申し立てる準備をしている。性別適合手術をしていない性同一性障害(GID)の人の性別変更は現在の法律では認められていないが、性的マイノリティーへの差別を禁じる憲章を掲げる五輪の開催などに期待して訴える。 (南拡大朗) 鈴木さんは浜松トランスジェンダー研究会代表を務め、今年四月に浜松市が創設した性的少数者(LGBT)や事実婚カップルのための「パートナーシップ宣誓制度」で女性パートナーとの関係が公的に認められた。 六年前からホルモン療法を続けて体毛が濃くなり、乳房の切除手術を受けた。子宮と卵巣は切除していないが、鈴木さんは「生理は来なくなり、自分の体は男になったと感じている。子宮と卵巣があってもなくて
自民党に離党届を提出した田畑毅(つよし)衆院議員(46)=比例東海=に乱暴されたとして、当時交際していた名古屋市の20代の会社員女性が愛知県警に刑事告訴したことが、関係者への取材で分かった。 関係者によると、この女性は昨年12月24日夜、名古屋市内の飲食店で田畑議員と飲酒を伴う食事をした。その後、女性の自宅マンションで酔って寝ている間に乱暴されたという。 また、田畑議員のスマートフォンに、この女性の裸などを撮影した動画や画像が保存されているのを女性が確認。盗撮についても被害届を出している。 2人はフェイスブックで知り合ったという。 田畑議員は1月9日付で、弁護士を通じ「道義的責任を重く受け止め、反省を深めている」などとして示談金を提示した書面を女性に送った。女性は本紙の取材に「とても許せることではなく、お金を受け取ることはできない。離党で責任を取ったことにはならない」と話している。 田畑議
自動車の中古部品の輸出に絡み、消費税を不正に還付させたとして、名古屋国税局が消費税法違反の疑いで、三重県松阪市の自動車部品卸売業「JWCトレーディング」と、同社の高瀬勇二社長(62)=同市=を津地検に告発したことが分かった。 消費税は国内で消費される物やサービスに課される。国内で仕入れた商品を輸出する場合、海外での販売価格に消費税分を上乗せできないため、仕入れで支払った消費税が還付される。 関係者らによると、同社はこの制度を悪用したとみられる。国内で仕入れた自動車の中古部品を海外に輸出していたが、2015年12月に輸出業をやめ、輸出代行業に変更。その後も1年9カ月にわたり、輸出業を行っているように装って消費税の還付を受けるなどしたとされる。総額は約1200万円とみられる。 高瀬社長は本紙の取材に「ミスで、わざとじゃなかった。修正申告を済ませた」と答えた。 信用調査会社によると、同社は10年
三重県四日市市のぜんそく患者がコンビナート企業に勝訴した四日市公害訴訟の原告のうち、唯一の存命者だった野田之一(のだ・ゆきかず)さんが25日、気管支ぜんそくのため死去した。87歳。四日市市出身。自宅は四日市市塩浜2839。通夜は26日午後6時から、葬儀・告別式は27日午後1時から四日市市芝田1の5の31、四日市中央斎奉閣で。喪主は妹しづゑ(しづえ)さん。 野田さんはコンビナートの近くで漁師をしており、四大公害病の一つ「四日市ぜんそく」を発症。34歳で認定患者になった。1967年、患者8人と共にコンビナート企業6社を相手取り、大気汚染による健康被害の損害賠償を求めて津地裁四日市支部に提訴。支部は5年後の72年7月、判決で企業側の責任を認めて約8800万円の支払いを命じた。 野田さんは当時「判決で青空がすぐに戻るわけではないから、ありがとうの言葉は控えさせてもらう。青空が戻ったときにありがとう
突如IRの候補地の一つに挙げられた桑名市のナガシマリゾートと周辺=2017年12月、桑名市で、本社ヘリ「まなづる」から 名古屋市の河村たかし市長が二十六日の定例会見で、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の候補地の一つに桑名市のナガシマリゾート周辺を挙げた。地元では「あまりにも唐突」と困惑の声が上がり、鈴木英敬知事も「県が主体的にIRに取り組むことはない」と慎重な姿勢を示した。 河村市長は会見でIR誘致へ意気込みを語り、候補地探しを始めると表明。IR関連業者から希望を聞いた結果として、名古屋市中心部、名古屋港に加え、ナガシマスパーランド周辺を候補地に挙げた。三重県や桑名市には「失礼の無いようにした。いかんということはない」と述べ、事前に一定の理解を得たことを示唆した。
総務省は24日、2018年度予算の概算要求で、自治体に配分する地方交付税を本年度当初より4千億円少ない15兆9300億円とする方針を固めた。減少額は、借金である臨時財政対策債(赤字地方債)の発行を増やして補い、社会保障分野の支出の増加に対応する。一方、景気回復で自治体独自の地方税収が伸びると想定しており、自治体の財源不足を賄う交付税はある程度少なくても済むと判断した。 景気の動向や税制改正の行方など、要求の前提には不確定な要素が多い。総務省は年末の予算編成に向け、交付税の削減幅を縮小したい意向だが、財務省との調整は難航しそうだ。
愛知県一宮市消防団の50代の分団長を含む男性団員7人が、制服姿のまま消防ポンプ車で市内のうどん店に行き、昼食を取っていたことが分かった。市消防本部(同市緑1)は25日、全25分団長に口頭で注意を促した。近く文書で全団員にも呼び掛ける。 同本部は、消防車は消防活動以外に使わないと市内の消防団と申し合わせている。同本部によると、16日午前9時半から同本部で消防操法大会の説明会があり、出場予定の団員ら50人が大会で使うポンプ車に乗り合わせるなどして参加。このうち、一分団の7人が終了後、うどん店に立ち寄った。 市民が同日夜にメールで「消防車がうどん店にあった。おかしくないか」と写真付きで同本部に指摘。このため19日に「消防車で飲食店に乗り付けるのは非常識」として分団長に口頭注意した。 分団長は同本部の聞き取りに「次の予定があり、このタイミングで昼食を取るしかなかった。軽率だった」と話したとい
(上)特殊カメラで撮影した、ロードバイクでの視線の動き(赤線)。路面とその前方の縦方向に偏っている (下)軽快車での視線の動き(同)。縦、左右とも広く見える=いずれも愛知県蒲郡市の愛知工科大で(小塚教授提供) 速度が出るロードバイク型の自転車に乗っている時の周囲の見え方は、視線が下向きになるなど車を運転しながらスマートフォンを操作する「ながらスマホ」に似ていることが、本紙と専門家が行った実験で分かった。名古屋市で八月、ロードバイクが歩行者をはねて死亡させた事故でも、運転していた愛知県瀬戸市の男性調理師(54)が本紙の取材に応じ「(顔を上げると)目の前に人がいた」と証言した。専門家は「乗る側が危険性を認識し、場面に応じて速度を落とす必要がある」と警鐘を鳴らす。 実験は十一月末、愛知工科大の小塚一宏教授(交通工学)の協力を得て、視線の動きを追う特殊カメラを着けた学生ら四人で実施。一般に「ママチ
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