オランダ・アムステルダムの性的マイノリティ関連団体を視察。中編では、トランスジェンダーをめぐる課題について取り組むTransgender Network Netherlandの活動などを紹介した。後編では、欧米を中心に広がるサル痘の現状や、性的マイノリティ関連の書籍などをアーカイブする団体について取り上げる。
MAIL MAGAZINE下記からメールアドレスを登録すると、FUZEが配信する最新情報が載ったメールマガジンを受け取ることができます。 利用規約、プライバシーポリシーに同意します。 登録する 海外のLGBT権利運動の高まり/日本の「LGBTブーム」この2017年、大きく見て、欧米では性の多様性を認めることはひとつの良識として定着したと言っていいだろう。自分らしく生きることをひたすらアッパーに称揚するレディ・ガガの『ボーン・ディス・ウェイ』が現代のLGBTの権利運動におけるアンセムとなっていることは、そのことを端的に示している。世界的なポップ・スターがジェンダーとセクシュアリティの自由を、ダンス・ポップで掲げる時代ということだ。 Video: LadyGagaVEVO/YouTube『Lady Gaga - Born This Way』(2011)同曲が発表された2011年は、マリッジ・イ
utadachella(ウタダチェラ)というハッシュタグまで立ち上がり盛り上がった、宇多田ヒカルのコーチェラ・フェスティバル初出演。ツイッターでは、ノンバイナリーである宇多田ヒカルのジェンダー代名詞に関する話題も多く投稿されていた。(フロントロウ編集部) 88risingのコーチェラ・フェス初出演 世界最大級の音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」にて、アジアのカルチャーを発信する88risingのステージに宇多田ヒカルが登場。88risingが企画したステージ「Head in the Clouds Forever」には、ウォーレン・ヒュー(インドネシア)、MILLI(タイ)、BIBI(韓国)、NIKI(インドネシア)、リッチ・ブライアン(インドネシア)、宇多田ヒカル(日本)、ジャクソン・ワン(中国)、CL&2NE1(韓国)と、アジア各国から人気アーティストたちが大集合した。 宇多田ヒカ
内閣府の特別機関「日本学術会議」が24日、トランスジェンダーに焦点を当てた提言を発表した。 3つの提言の主な内容 日本では「性同一性障害特例法」により、トランスジェンダーは法律上の性別を変更することができるが、その要件のハードルが高い。 提言では「性同一性障害特例法を廃止」し、「性別記載の変更手続に係る新法」を制定すべきだと述べられた。 また、そもそもトランスジェンダーを含む性的マイノリティの人権を保障するために、SOGIESC(性的指向や性自認、ジェンダー表現、性的特徴)を理由とする差別を禁止する法律の制定も必要だとした。 さらに、日本は国連から性別・人種・宗教などを含む「包括的な差別禁止法」の制定を勧告されている。提言では、性的マイノリティに関する差別禁止法はあくまで一つのステップであり、包括的な差別禁止法が必要性だと述べられた。 法律上の性別変更「高すぎるハードル」提言書によると、国
宜野湾市議会6月定例会で主要与党会派(絆輝(きずなかがやき)クラブと絆クラブ)が反対し、12対11(欠席1)で否決となった「市男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」案。反対議員は「性の多様性」を認める条例に発展することを懸念したが、案に「性の多様性」の文言はなく“拡大解釈”の印象も。一方、識者や性的少数者は、否決や反対議員の主張に「社会の流れと逆行」「人権意識が低い」と批判する。 条例案は外国人など全ての人が性別などに関係なく平等で多様性を認め合い、人権尊重を目指す理念条例。DVやヘイトスピーチなどの人権侵害を禁じるが、罰則規定はない。県内11市で唯一、宜野湾市は男女共同参画条例がなかった。 ■少数者の条例? 条例案策定で市や男女共同参画会議は、制定が遅いからこそ時代潮流に合った案とし「性の多様性」に特化していないと説明した。市は3月定例会に上程したが総務常任委員会で継続審査とな
この数カ月、Twitter上で、フェミニストを自称する女性たちによるトランスジェンダー女性(男性として生まれ、女性として社会生活を送っている人。以下、トランス女性と略称)への排除的・差別的な書き込み(ツイート)が大量になされています。ご存じない方は、試しに「トランス 差別」というキーワードで検索をかけてみてください。膨大な数のトランス女性排除派のツイート(もちろん反排除派のツイートも)が出てきて驚かれるでしょう。 トランス女性が何か大きなトラブルを起こしたというのなら、批判的な意見が集中するのもわからなくもありません。しかし、そういうきっかけになる事件は起こっていません。 なぜ、今、日本で、トランス女性たちが攻撃されるのでしょうか? これは、私たちの安全にとって見過ごすことができない事態です。なぜなら、私は生まれた時の性別は男性ですが、現在は女性として社会生活(仕事と日常)をしているトラン
性同一性障特例法に関する最高裁決定を受けて、日本の手術要件について海外ニュースとかでも取り上げられ、また人権団体ヒューマンライツウォッチがその問題について報告しています。ところがTwitterなどで意外な事でこれに拒否反応している人達がいるのを見て驚いています。 それは『SRS(性別再判定手術)は断種ではない、なんで違う事に意見するのか理解出来ない』と言ったもの…。 ・SRS(性別再判定手術)は断種を含む手術です。 SRSの中には例えばトランス男性の乳房切除なども含まれますので、すべてが断種という訳ではないですが、SRSに伴うトランス女性の睾丸摘出、また、トランス男性の卵巣、子宮の摘出は間違い無く断種の手術です。 断種とは『だんしゅ【断種】手術などにより生殖能力をなくすこと。※大辞林より』という意味で、 トランスジェンダーに対するSRSでは間違い無くそれにあたります。 また、性同一性障害特
あるTwitterユーザーが、Nintendo Switchのゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』のステージ作り機能で作ったステージを、トランス・プライドの旗を理由に消されたと報告しています。 詳細は以下。 www.pinknews.co.uk このTwitterユーザー、Warm Safflina(@WarmSafflina)さんによる報告はこちら。連続ツイートになっていて、できれば全部読んでいただきたいところですが、以下に3つだけ抜き出してざっと訳しておきます。 まず、発端のツイート。 So @Nintendo has, in their infinite wisdom, decided that this stage featuring the trans flag violates their TOS. #SmashBros #NintendoSwitch pic.
今年はStonewallの蜂起から50周年の年で、東京レインボープライドでもそれを掲げ、また、6月のNYCプライドにもツアーを組んで、TRPのフロートを出してAnniversaryを祝うそうです。 Anniversaryを祝うことは良いことだと思うのですが、何を祝うのか判っているのか不安になることがあります。近年吹き荒れているアンチトランスの風に加えて、TRP界隈からまで『「T」は別だよね。』『何でTが一緒に一緒に居るの?』『ドラァグクイーンの女装とかヤメテ欲しい』こんな声まで聞こえてきます。 また逆に偉そうなアンチLGBTの人が「Tは性同一性障害という疾患だが、LGBは単なる性嗜好である」なんて比べて方をして…どちらにしても「Tは違うだろう」を強調する。こんな状況でStonewallのAnniversaryを祝おうなんて…いったいどこに「プライド」があるのだか? ・ゲイプライドのゲイはど
昨年のお茶の水大学がトランス女性の学生を受け入れるとの発表以後、Twitter界隈を中心にトランス女性に対する攻撃的な意見がどんどん増えていくようになって、トランスフォビア(トランスジェンダーに対する嫌悪・恐怖)が表面化したことでダメージを受けている人も多くて、正直日本も結構酷い国だと改めて思っている。 私が1996年にトランスジェンダーカフェをオープンした時に考えていたのは『トランスジェンダーって何?』ということを一緒に調べてくれる人を探すため、そして、トランスジェンダーのサバイバルを一緒に考えてくれる人を探すためそんな感じだったのですが、とにかく、トランスジェンダーはマイノリティであり、生きることが簡単では無いというところからスタートした訳です。 ・何を言われようがトランスジェンダーの中身を問う気は無い 私自身、色々なトランスジェンダーの人に会ってきて、正直『これはダメだろう』と思うタ
「LGBTのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子どもを作らない、つまり生産性がないのです…」。杉田水脈衆院議員によってこのように書かれた雑誌「新潮45」への寄稿文が波紋を呼ぶ中、日本テレビ系のニュース番組「news zero」に、日本テレビ社員でトランスジェンダー女性のコメンテーター、谷生俊美(たにお・としみ)さんが登場した。エンタテインメントの世界で活躍するセクシュアルマイノリティは数多いが、ニュース番組でこうしたポジションに就いているのは、今のところ谷生さんだけだ。彼女が出演を決めた思い、職場でのカミングアウトに至るまでなどを聞いた。 「news zero」への出演オファー 日本テレビ系のニュース番組「news zero」に、不定期でゲストコメンテーターとして出演している女性がいる。2018年10月4日、初めて登場した谷生俊美さんは、こう自己紹介した。 「
★ このサイトを運営するNPO法人WANは、多様なフェミニズム実践とジェンダー研究の情報を発信・集積し、 ジェンダー平等を求める人々に交流の場を提供します。
2019年1月29日 性別変更要件を巡る最高裁判決についての声明 性的指向および性自認等により困難を抱えている当事者等に対する 法整備のための全国連合会 (略称:LGBT法連合会) 共同代表一同 (団体URL :https://lgbtetc.jp/) 最高裁判所は、性同一性障害に係る戸籍の性別変更の要件を巡って、初の判断を示した。「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」(性同一性障害(GID)特例法)において性別変更に際し生殖能力を失わせる手術を実質的に義務づけている要件について、最高裁は「現時点では合憲」との判断を示す一方で、「規定は個人の自由を制約する面があり、その在り方は社会の変化に伴い変わる」として「合憲かどうかは継続的な検討が必要」とも指摘した。また、補足意見において裁判長と1名の裁判官が、「違憲の疑いが生じている。人格と個性の尊重という観点から適切な対応を望む」と表
以前南アフリカでLGBTのために活動している方を招いてトークイベントをしたときのこと。「何が大変ですか?」と聞いて返ってきた答えのひとつが「きれいな水を手に入れること」だった。きれいな水がないと、女の子たちは遠くまで水を汲みにいき勉強の機会を奪われてしまうからと。 南アフリカのレズビアンにとって教育や就労差別、ひとりで安全に外出できないことは深刻な課題だ。トランス女性は危険なセックスワークにさらされていて、被害を訴えても、トランスの言うことは聞いてもらえない。幼いトランス男性は今日もどこかで水を汲んでいる。南アフリカに限らず、日本社会にも同じような構造はある。地方には40代になっても結婚せず、食っていく道がないからと結婚していくレズビアンがいる。ゲイ男性にとっても、結婚して一人前の男だという風潮は息苦しい。性差別をなくすことを目指すフェミニズムがLGBTにとって重要なのは、LGBTもまた社
日本政府は、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(LGBT)の人権を改善する国際的な流れに加わり、国内の政策を変更し、国際的な取り組みを支持してきました。しかし日本の法律上の性別認定手続、つまりトランスジェンダーが自らのジェンダー・アイデンティティ(性自認)に戸籍を変更する手続を定める法律の内容は、日本のこれまでの前進に対する汚点となっています。 Participants March during the Tokyo Rainbow Parade. On October 22, hundreds of activist groups throughout the world will gather to mark the 8th annual International Day for Trans Depathologization. Despite progress,
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