2021年1月の大雪時の国道8号。圧雪された路面に複数の深いくぼみができていた=福井県坂井市丸岡町の上安田交差点付近(藤本明宏准教授提供) 福井大学などの研究チームは9月30日、大雪時に車が走行できなくなる「スタック」のメカニズムを解明したと発表した。圧雪路面が形成されると、停車や急発進時に凹凸が発生。タイヤの空転に加え、重さや熱で雪が溶けてさらにくぼみを深める「負の循環」を生むとした。実験では、厚さ7センチ以上の圧雪でくぼみにはまるとスタックしやすいことも判明した。 チームは、福井大学工学部の藤本明宏准教授と新潟大学災害・復興科学研究所の河島克久教授。2018年2月の記録的な大雪で大規模な立ち往生が発生したことなどを受け、同年4月に共同研究に着手した。21年1月の大雪で激しい渋滞が発生した国道8号の現地調査や、実車を使った圧雪路面での停車試験、タイヤの空転試験に取り組んできた。 2トント