企業が事業投資として書籍を出す「企業出版」は、集客・販促、採用、周年事業といった企業のさまざまな課題解決において大きな力を発揮します。本連載では、商業出版との違いなどの基本知識から、企業出版の実践(書籍マーケティング)で成功を収めるための具体的なノウハウまで、株式会社幻冬舎メディアコンサルティングで取締役を務める佐藤大記氏が詳しく解説します。 企業出版では、書籍を作ることはあくまでも「手段」 「企業出版」は、まず通常の商業出版とは異なります。商業出版は、出版社が制作費を負担する出版形式です。出版社が企画を立て、著者にお金を支払って執筆してもらうのが基本です。一方、企業出版は、書き手である著者(企業)が事業投資としてお金を出して、書籍を作ります。 そこで企業出版を検討している経営者からよく尋ねられるのが、「自費出版」との違いです。企業出版という言葉は一般になじみが薄いので、それは仕方のないこ