先日、地域電子マネーとして流通が始まっている「ルパン三世Pay」取材のため、北海道東部にある浜中町を訪れた。道東の主要都市である釧路や根室から車で片道2時間という立地の小さな漁師町だが、地元資本のコンビニエンスストアであるセイコーマートが生活圏にあり日々の買い物には困らない。同様に、以前に沖縄の石垣島を訪れたときも24時間営業のコンビニが身近にあって滞在中の買い物には困らなかった。 このように日本では流通網が津々浦々に整備され、早朝から深夜まで買い物が可能な場所が国土の隅々まで存在している。そうした環境からは想像しにくいかもしれないが、諸外国を見渡すとこうした環境はむしろ珍しく、「買い物は決められた場所で決められた時間に」というのが世界的な傾向かもしれない。 先進国で充実したサービスがあるかと思いきや、買い物で比較的不自由する地域として、筆者がまず思い出すのが西欧だ。営業時間の縛りには毎回