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語りの権力性と書評に関するcrowserpentのブックマーク (14)

  • プラックローズ&リンゼイ 著『特権理論:ポリティカルコレクトネス、アイデンティティポリティクス、フェミニズムはいかなる理論的根拠に基づいているのか』(2020年)/90点 - リベラルアーツの扉:海外教養書を読む

    はじめに(評者・田楽心 Den Gakushin) 原題 著者について 序論 第一章 ポストモダニズムーー知識と権力における革命 第二章 ポストモダニズムの応用的転回ーー抑圧を見えるようにすること (評者補足)応用ポストモダニズムの各理論について 第三章 ポストコロニアル理論ーー他者を救うために西洋を解体する 第四章 クィア理論ーー「普通」からの解放 第五章 批判的人種理論とインターセクショナリティ ーーいたるところにある人種差別を終わらせるために 第六章 フェミニズムとジェンダー研究ーー洗練された単純化 第七章 障害学と肥満研究ーー支援グループのアイデンティティ理論 第八章 「社会正義」の研究方法と思想、第九章 実践の中の「社会正義」ーー理論はいつも、紙の上では良く見える 第十章 「社会正義」イデオロギーの代わりとなるものーーアイデンティティ・ポリティクス抜きのリベラリズム 評価(評者・

    プラックローズ&リンゼイ 著『特権理論:ポリティカルコレクトネス、アイデンティティポリティクス、フェミニズムはいかなる理論的根拠に基づいているのか』(2020年)/90点 - リベラルアーツの扉:海外教養書を読む
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    crowserpent 2022/06/13
    「リベラリズム」と「再帰的ポストモダニズム」という二項対立図式が全体的に雑だなーという印象。
  • 「自己責任論」を批判するのはいいけれど…(読書メモ:『高学歴女子の貧困』) - 道徳的動物日記

    学歴女子の貧困 女子は学歴で「幸せ」になれるか? (光文社新書) 作者: 大理奈穂子,栗田隆子,大野左紀子,水月昭道 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2014/02/18 メディア: 新書 この商品を含むブログ (14件) を見る 貧困状態にある高学歴女性が現状を綴る私的なレポートやエッセイ的な文章と、高学歴な女性が男性よりも貧困になりやすい構造や女子と高等教育との歴史などについての分析を行う文章などが混在する。 タイトルは「高学歴女子」に的を絞っており、女性ならではの苦労や制度的・慣習的な障壁について書かれている部分が書のメインとはなっているのだが、博士号の取得のしづらさや研究職への就業の困難さなど、男女問わず高学歴全般に関わる問題も扱われている。そういう点では、生活や就労に苦しんだことのある高学歴男性であっても、我が身のことに引き付けながら読めるかもしれない。 博士課程に進

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    crowserpent 2019/09/17
    「社会制度の問題か、自己責任か」という問題設定自体が既に二元論の誤謬に嵌ってるように思える。両者はレイヤーの違う問題だよね。
  • 自死遺族の立場で親に読ませたい、シロクマ先生の著書「若作りうつ」 - 玖足手帖-アニメブログ-

    あらすじ ひょんなことからTSUTAYAで書のあとがきと結論を立ち読みして、「これは父親への誕生日プレゼントに最適だ」と思い、購入したのであった。 内容はブログで書いてあるので、ネット環境にある人は特に読む必要はないのだが、ネットでおもしろ動画を見てばかりいてあまりネットで文章を読む習慣のない父親に読んでもらうには、書籍と言う形がいいのではないかと思い、購入した。 内容 ”「若作りうつ」社会”(シロクマ先生の新著)を読んだ。 「"「若作りうつ」社会"を読んだ。」を読んだ。 | 熊代亨 『「若作りうつ」社会』を出版しました - シロクマの屑籠 「若作りうつ病」 - シロクマの屑籠 コミュニケーション市場から弾き出された人間の余生 ~「若作りうつ」社会(熊代亨)~ - 自意識高い系男子 http://anond.hatelabo.jp/20140302215233 ロスジェネ世代の精神科医・

    自死遺族の立場で親に読ませたい、シロクマ先生の著書「若作りうつ」 - 玖足手帖-アニメブログ-
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    crowserpent 2014/03/18
    人生における「運」や「偶然」の帰結を、「成熟」や「適応」の枠組みに当て嵌めて語ろうとすることの欺瞞について。
  • 『刑事司法とジェンダー』 - apesnotmonkeysの日記

    牧野雅子、『刑事司法とジェンダー』、インパクト出版会、2013年 刑事司法は性暴力加害者をどのように扱ってきたのか。連続レイプ事件加害者への長期間にわたる接見や往復書簡、裁判分析等により、性暴力加害者の経験に肉薄。強姦加害者の責任を問う法のあり方をジェンダーの視点から検証し、性暴力加害者の責任を問う法のあり方を提言する。 http://www.jca.apc.org/~impact/cgi-bin/book_list.cgi?mode=page&key=keiji_gender ネットで評判は目にしていたのだが、ようやく読むことができた。版元サイト(上記)の紹介文に見られるような書の狙いが端的に現れているのは、たとえば次のような箇所だ。 検察官は論告で、被害者の受けた被害性を以下のように述べた。 件の強姦被害者は、いずれも、近い将来、となり、母となるはずの若い女性たちであり、ささやか

    『刑事司法とジェンダー』 - apesnotmonkeysの日記
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    crowserpent 2014/01/02
    性犯罪の刑事司法が、被告人の「動機」や被害者の「心の傷」を「社会通念に照らして」勝手に忖度して語ってきたことについて。
  • 『反省させると犯罪者になります』を読んで愕然 - エキサイトニュース

    「悪いことをしたら反省するのが当然」「反省してもらわなきゃ困るよね」って考えてると、どんどん犯罪者が増えるよ。 ええええー!? さらに、自分の子供を犯罪者にしてしまうよ。 って、ええええー!? どゆこと? と驚きながら読み進めていった。 『反省させると犯罪者になります』 すごいタイトル。 でも、読んでいくうちに納得してしまう力がこのにはある。 第3章に、女優酒井法子の事例が登場する。 覚醒剤取締法違反で逮捕された彼女は、“自らが犯した事件を謝罪する目的で、「贖罪」というタイトルの著書を出版”する。 これが、まさに「模範的な反省文」になっているのだ。 “これでは自分自身をみつめたことにはなりません。酒井さんには失礼ですが、書名を「贖罪」とするには、内容としては表面的でしかありません”。 また、保釈された後の記者会見での言葉を引用し、“自分の弱さ故に負け”“自分の弱さを戒め”“二度と手を出さ

    『反省させると犯罪者になります』を読んで愕然 - エキサイトニュース
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    crowserpent 2013/06/21
    単なる「反省したフリ」よりも「本心から反省しているつもり」の方がより根の深い問題なんだと思う。「心からの反省」という名の思考停止。
  • レイプ・ファンタジーについてのメモ - ohnosakiko’s blog

    こちらのコメントの中で、id:font-daさんがご自身のテキストのことを教えて下さったので、早速掲載誌『フリーターズフリーvol.02』(2008)を入手して読んだ。 タイトルは『「レイプされたい」という性的ファンタジーについて』。ストレートです。 思春期にヤオイを愛好し、<攻>男性が<受>男性をレイプする同人誌で自慰をし、やがて成長と共にヤオイを忘れヘテロ・セクシュアルな恋愛に没頭していった自身の経緯を振り返り、若い女性がレイプ・ファンタジーに求めたものの一つの形を描き出そうとするものだった。 font-daさんは先のコメントに「大野さんと、ほとんど同じようなことを言っているので、特に面白みはないかもしれませんが。」*1 と書かれていたけれどもそんなことはなく、<攻><受>双方の観点からの構図を精神分析の「転移」の枠組みを借りて考察している点を含め、やや生硬なところはありつつも自分語り

    レイプ・ファンタジーについてのメモ - ohnosakiko’s blog
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    crowserpent 2010/03/28
    趣旨は一応わかるけど、物凄く危うい議論だよなぁ、これ。語り辛いものを無理に語ろうとして別の「語れなさ」を引き出してしまうような、そんな類の危うさ。/コメントしました。
  • 「奪われた性欲」という本の自分当てはまり度が凄い

    http://togetter.com/li/2704 自分の性欲の薄さや一度も女の子にアプローチしたことない性格について このはそういう考え方の構造について説明してくれて、とても腑に落ちた。 中学のときに初めて気になった子にも、自分が何かアプローチしたら「ご迷惑」だっていう意識で なんとなく諦めて何も働きかけないまま流して疑問を持ったことが無かった。 高校では少し気になってた子がなんと見るからに拒症になったんだけど 昔同じクラスで選択授業の同じ机のよしみでちょっと仲良く会話しただけの自分は 心配して声を掛けるのもご迷惑だし自分は相応しくないと思えてとうとう何も言えなかった。 同じ机でどんどん拒症が進行してウツラウツラしてた彼女は大学進学する頃には立ち直ったらしかった。 多分それを最後の契機に、成長するごと女の子が気になるような感覚自体を鈍磨するように務めていったから、 ちゃんと好き

    「奪われた性欲」という本の自分当てはまり度が凄い
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    crowserpent 2010/03/03
    これは非モテ論者としてはきっちり読んで批判せねば。「草食系男子の恋愛学」「『婚活』時代」に次ぐタマの予感。/予想のはるか斜め上を行く酷さでした。関連:http://togetter.com/li/14501
  • みのもんたは思いつきでものを言う - 日記&ノート(転叫院)

    来年も作りたい!ふきのとう料理を満喫した 2024年春の記録 春は自炊が楽しい季節 1年の中で最も自炊が楽しい季節は春だと思う。スーパーの棚にやわらかな色合いの野菜が並ぶと自然とこころが弾む。 中でもときめくのは山菜だ。早いと2月下旬ごろから並び始めるそれは、タラの芽、ふきのとうと続き、桜の頃にはうるい、ウド、こ…

    みのもんたは思いつきでものを言う - 日記&ノート(転叫院)
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    crowserpent 2009/11/14
    まさに「語りの権力性」そのもの。
  • 福島瑞穂:編「産まない選択―子どもを持たない楽しさ」について

    0. 福島党首 少子化相に - finalventの日記 民主党政権で少子化対策の担当大臣に内定した社民党の福島瑞穂さんは、1992年に「産まない選択―子どもを持たない楽しさ」というを編者として刊行しているよ、という記事。はてなブックマークで話題になっているようですね。 このはあまり売れなかったみたいで、中古市場にもあまり流れていない(日の古屋くらいでしか見つからない)し、市町村レベルの図書館にも蔵書されていないことが多い様子。なので、簡単に内容をご紹介します。 1.目次 はしがき i Ⅰ 対談 産む・産まない、どちらも正しい!? 1 「搾取」か「創造」か―出産・子育てをめぐる攻防 福沢恵子・福島瑞穂 3 出生率という名の危険な罠 諫山陽太郎・緒方由紀子 51 Ⅱ 手記 産まないかもしれない症候群 71 バンになんか乗りたくない 梶原葉月 73 二十七にもなって 佐々木さとみ 83

  • 香山リカ『しがみつかない生き方』

    香山リカ『しがみつかない生き方』 「〈勝間和代〉を目指さない」にヤラれたクチです 屋でパラパラと立ち読みしたとき、こんな雑談みたいなものでが出せるのかと呆れた(おまえのはどうなのだという反論はとりあえず棚に上げておいたことは言うまでもない)。 しかし、香山が書で、 〈たとえば私の場合、いまの社会を精神科医として見渡して思いついたことが出てくると、それを何とかして人に伝えたい、と思う。「せっかくだからこれをみんなに言ってみようかな」という素朴な気持ちが、を書くときの動機の大半を占める〉(p.157) と書いているのを見てもわかるように、〈思いついたこと〉を〈素朴な気持ち〉で書くのがこの人のスタンスであり、むしろそのような雑談のような形式だからこそ多くの人が対話相手のようにしてこのに相対し、26万部も売れるのだろう(09年9月8日付朝日新聞広告参照)。 ぼくがこのを買うにいたった

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    crowserpent 2009/09/15
    香山リカ先生が心理主義の見本である件について。「思想と制度を切り離したからといってそれは何一つ解決しないし、気が楽になるわけではない。」
  • マイノリティに対する「変」という言葉が、否定できないこともあるんだよ。「放浪息子 9巻」 - たまごまごごはん

    志村貴子先生の、女装少年男装少女達の心の葛藤を描いた「放浪息子」も9巻まできました。 紆余曲折あってそりゃあもう一言で語り尽くせないので、興味のある方には「是非読んで!」と言いたい作品なのですが、今回9巻でちょっと気になった点だけ1ポイントピックアップしてみます。読んでない人でも何となく感じ取ってもらいたいなと。 オトコノコが女装する、というのは今となってはネタどころか萌え要素の一つと化して日始まりすぎです。アイドルマスターDSの涼ちんちんのおかげでアイマスDS予約売り上げ順調に伸びてます!(ソース俺)。 しかし、女装少年がかわいい、というのはオタク文化圏や一部の人の趣味であって、実際には極めてマイノリティです。 学校に女装で通ったら、クラスメイトはどよめくでしょう。 校則をしっかり守っていたとしても、先生は困惑するでしょう。 「性差のない世界」とは言っても、性別は確実に存在するのです。

    マイノリティに対する「変」という言葉が、否定できないこともあるんだよ。「放浪息子 9巻」 - たまごまごごはん
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    crowserpent 2009/08/28
    感性鋭い批評なのに、心理の問題に回収しちゃうのがこの人の悪い癖だなー。モモの言動の背後にあるのはデリカシーのなさでも苦悩でもなく、「変」を下支えする日常の権力性だ。
  • まあ、東浩紀も一応予防線は張っていて

    10万はてなポイントを進呈します。東浩紀の歴史修正主義を基礎づける記述が<デリダの文献にある>ことを発見できたら http://d.hatena.ne.jp/toled/20081128/p1 進化論否定論者のように南京虐殺を扱う東浩紀 http://d.hatena.ne.jp/tikani_nemuru_M/20081130/1228056396 さすがにこれについては人、この対談の中でもう少し触れています。 『リアルのゆくえ』pp.220 - 221 東 (前略)個人の価値観でこういう風に生きてもらいたいとか、こういうふうに生きるべきだということを、友人や知人に言うことと、社会のみんながそれを信じるかどうかということについての予測は、まったく関係がないでしょう。その時に、ぼくは、そういう友人や知人を増やしていきたいとは思う。それこそが希望だから。でもそれは社会への絶望と両立するしか

    まあ、東浩紀も一応予防線は張っていて
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    crowserpent 2008/12/03
    なるほどね。東氏の「動物化」論とも繋がる。/でもね東先生、リテラシーの有る者と無き者とはどの道衝突するのよ。相対主義じゃ逃げ道にならない。
  • 東浩紀の嫌韓流容認論 | 私にも話させて

    少し前に出た東浩紀と大塚英志との対談である『リアルのゆくえ』(講談社現代新書、2008年8月)を読み、東の発言内容の酷さに驚いた。私は東の文章を大して読んでいなかったのだが、昔からこんななのだろうか。 枚挙に暇がないのだが、私が最も呆れた箇所を挙げておこう。 「東 ぼくが言っているのは、むしろ了解可能性の拡大を大切にしたいということです。たとえば、日のサヨクが2000年代になぜ急速に影響力を失っていったかというと、リベラルな人たちはリベラルではないということが大衆レベルで分かってしまったからです。リベラルは、みんながリベラルになることを望んでいる。たとえば、みんなが在日に対して優しくしようとリベラルは言う。でも世の中には、在日を差別する人がいっぱいいる。その現実はどうするのか。/ネット右翼の問題も同じです。彼らが言っているのは、左翼は出版メディアを握っている、みなが自分たちのようにリベ

    東浩紀の嫌韓流容認論 | 私にも話させて
  • かかわりあいの政治学2――個体の「本質」を疑う - on the ground

    (承前) 前回、何が「自分のこと」であるのかは、何が自分に「関係する」のかについての意識に依存していることを述べて、いわゆる「自己決定」原理が前提としている論理を抉り出して見せた*1。今回は、その関係の主体、意識する主体について、掘り下げて考えてみたい。丁度、roryさんに言及を頂いたのを契機に、少し前に気になった一節を思い出したので、それを足掛かりにしよう。 言語哲学の有力説によれば、名前(固有名)は、決して(それによって指示される個体の)性質についての記述に還元されえない。「大澤真幸」という名前は、「社会学者で、大学教員で、松の出身で……」といった、アイデンティティの内容を示す諸性質の記述に置き換えることはできない。理由は簡単だ。これら諸性質のすべてを失っても、大澤真幸は大澤真幸だからである。だから人は「大澤真幸が松出身でなかったならば」等のことを、いくらでも仮想できる。要するに、

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    crowserpent 2008/10/24
    「大半の確定記述」をもとに便宜的に固有性が語られる。/「何を個体と見做すかについて合意形成」は権力の問題を含む
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