生魚を食べるときは気をつけたい(写真はイメージ)=gettyimages 猛暑が過ぎて秋の気配が見えてきたが、実は秋は食中毒が多い季節だ。弁当を持って行楽に出かける時期であるほか、10月は旬を迎えた魚を食べる機会も増えることから、魚の寄生虫「アニサキス」による食中毒が多いのだ。胃壁に突き刺さって激しく痛むほか、アレルギー症状も発症するアニサキス。どう予防すればいいのか。 【閲覧注意】思わずゾッと鳥肌が…アニサキスの写真はこちら * * * アニサキスは線虫の一種。体長2~3cm、幅は0.5~1mmほどで、白い糸のように見える。食中毒の「アニサキス症」は、主に魚の体内にいる生きたアニサキスを食べてしまうことで発生する。刺身を食べる日本人は、特にリスクが高いと言える。 アニサキスに詳しい東京海洋大学の嶋倉邦嘉准教授によると、アニサキスの成虫はイルカやクジラなどの海洋哺乳類に宿る。その卵