多くの日本人にとって、黒人に対する人種差別はアメリカやヨーロッパで起きているもの、日本国内では起きていないものと考えられてきた。
日本で生まれ育った日本人からすると人種差別っていまいちピンと来ないかもしれないけど、今アメリカで起きていることは未来の世界史に載るような歴史的な局面かもしれない…というかそうであってほしい — 宇多田ヒカル (@utadahikaru) 2020年6月4日 今般のアメリカでの人種差別問題*1に関して、日本でも抗議デモに対して「連帯」を表明する人がいるものの、冷淡な人も決して少なくないでしょう。この、日本人が人種差別問題に冷淡である理由として、アメリカのように多民族社会ではない日本では人種差別や民族差別がほとんどないからだ、ということを挙げる人が少なからずいます。それが「日本は単一民族国家である」という幻想に囚われた誤解であることは、少し考えれば容易に分かることです。 多数の日本人が人種差別や民族差別に無頓着であるとして、それは日本に人種差別や民族差別がほとんどないからではありません。むしろ
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