米国では、公園の音を巡る住民間のトラブルなど解決が難しい近隣問題を、費用をかけることなく解決できる仕組みが導入されており、それが一定の成果をあげている。 具体的には、訓練を受けた民間のボランティア調停員が当事者を徹底的に話し合わせることで解決策をみつけるという仕組みだ。ボランティアは完全に無報酬で手数料もいっさいかからない。 ボランティア調停員は調停案を出さず当事者が納得するまで話し合いを重ねていく。 お互いが譲歩したり我慢したりする解決策ではなく、お互いが満足する解決策を模索するので、解決までに時間がかかるが、費用をいっさいかけることなく地域住民の幸福度を高めることができるというメリットは大きく、日本でもこのような仕組みの導入は一考に値するのではないか。