千葉県いすみ市の大原海水浴場で三日、同市と千葉県主催の防災訓練が行われました。八都県市合同防災訓練の一環。海上自衛隊の上陸、水難救助の両訓練では、上陸艇と救難ヘリの強風で訓練本部の大型テントをなぎ倒し、住民も転倒、サーフボードなどが舞いあがるなど危険な場面が続出しました。(山本眞直、撮影・山形将史) 防災訓練は太平洋の遠地地震で津波が発生したとの想定で、住民の避難、水難救助など。地元の消防団や海上保安庁のほか海上自衛隊、陸上自衛隊が参加しました。 事故が起きたのは、沖合に停泊した海自輸送艦「くにさき」から陸自第一空挺(くうてい)団を乗せて会場の海水浴場に上陸していた上陸用エアクッション艇「LCAC」が、海に戻るときでした。 上陸艇は空気圧で浮上し、前進するために大型ファンを回転させます。上陸艇周辺では自衛隊員が警戒にあたりましたが、数十メートル離れた地点で見物していた中年女性が風圧で転倒。