最近のある研究によれば、加熱式タバコによる受動喫煙のほうが有害性が高くなる危険性があるという。有害性が低いと喧伝されている加熱式タバコなのに、なぜそうなるのか。研究グループの研究者に聞いた。 加熱式タバコの広がりとその影響 加熱式タバコには現在、アイコス(IQOS、フィリップモリス)やグロー(glo、ブリティッシュアメリカンタバコ)、ウィズ2(with、旧プルームテック、日本たばこ産業)などがある。日本では2013年にプルームが発売されて以降、アイコスなどが追随し、加熱式タバコのシェアが拡大している。 ここ十数年のタバコ会社の戦略はこうだ。健康意識が高まりタバコの有害性に対する正しい知識が広まった先進諸国では有害性の低減を強調した製品を広めたい。 一方、購買力が低いために高額なデバイスを買えず、まだ健康意識が高くない途上国などでは紙巻きタバコの市場を広げ、喫煙者を増やしていく。 その新製品