今年1~9月、全国の牛丼チェーン店での強盗事件は未遂を含め71件発生し、うち約9割の63件が「すき家」で起きていたことが13日、警察庁の調査で分かった。同庁は「防犯対策を求めてきたが改善されていない」として、すき家を展開する「ゼンショー」の責任者を同庁に呼び、防犯体制強化を文書で要請した。 警察庁が民間の一企業にこのような要請をするのは異例。警察庁は、すき家が狙われる要因を(1)夜間はアルバイト1人(2)店内に多額の現金を保管(3)レジが出入り口直近に1台のみの店が多い―などと分析。店員が多くレジが分散している「吉野家」は今年の被害は6件で、券売機がある「松屋」は被害がないという。