昼ごはんの準備に勤しむ主婦。豆の煮汁のようなものを調理していた。=16日、ロヒンギャ難民キャンプ 撮影:筆者= 早期強制送還が突如として現実となりそうだ。第一陣は、ヒンズー教徒のロヒンギャ難民約450人のようである。 ミャンマー政府が彼らを選んだ理由は安直である。国軍が手を焼くイスラム過激派組織ARSAとは無縁であるからだ。 22日の強制送還はAP通信が16日、報じた。前々日には地元英字紙が伝えている。ミャンマー、バングラ両政府の調整しだいで遅れる可能性もある。 田中はきょう、ヒンズー・ロヒンギャのキャンプを訪ねた。昼食を煮炊きする煙が立のぼり、脂っこい匂いが鼻孔を くすぐった 。 サッカー場ほどの広さにテント101張りがびっしりと並ぶ。テントの住人467人は、昨年8月25日から始まった国軍による掃討作戦の影響でラカイン州を追われた。 といっても国軍から直接、追われたわけではない。イスラム