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牧草地に不時着し、炎上する米軍のCH53ヘリ=10月11日午後(西銘晃さん提供) 【東】沖縄県東村高江の米軍ヘリ不時着・炎上事故で、在沖米軍は15日、事故現場となった牧草地地主の西銘晃さん(64)に感謝状を贈った。米軍から事前の説明はなく、突然の感謝状に西銘さんは「あきれて物が言えない。我慢してくれたから感謝状なのか。何か自分から協力したわけでない。何に対する感謝状なのか」と話し、困惑している。 西銘さんによると、村長、区長と一緒に北中城村の米軍キャンプ瑞慶覧に同日来てほしいと、村役場を通じ招かれていたが、西銘さんは多忙を理由に断っていた。この時は「食事会」との説明だったという。 米軍側から15日午前9時ごろ「北部訓練場への通りすがりに寄りたい」と電話があった。その際は理由を言っていなかった。約30分後に米海兵隊政務外交部長のダリン・クラーク大佐が西銘さん宅を訪れ、ニコルソン在沖四軍調整官
基地がある市町村の首長らが集まった会議の場で、沖縄県幹部(右上)が事故の第一報を伝えた。厳しい表情を浮かべる仲井真弘多知事(右下)=5日午後5時8分、沖縄県宜野湾市 沖縄で米軍のヘリコプターがまた墜落した。新型輸送機オスプレイの追加配備が進むさなかだ。米軍基地が集中するゆえに、沖縄に折り重なる危険と負担。米軍普天間飛行場の県内移設を進めたい日米両政府は事態の収拾を急ぐが、地元の憤りは収まらない。 【奥村智司】事故の情報が伝えられたのは、県や基地を抱える市町村でつくる「県軍用地転用促進・基地問題協議会」の年次総会が宜野湾市で開かれていたときだった。 オスプレイの普天間飛行場への追加配備が進むさなかの事故。県の又吉進・知事公室長は「米軍基地が多く、事故にさらされる可能性が高い。その沖縄の現実があらためて示された」と厳しい表情で話した。 続きを読む関連リンク沖縄で米軍ヘリ墜落、炎上 キャン
オスプレイ配備に対する抗議の意思表示として市民が米軍普天間飛行場周辺でたこや風船を揚げる行為に対し、政府は航空危険行為処罰法に違反する可能性があるとの答弁書を閣議決定した。 本末転倒ではないか。住宅が密集する飛行場に、事故率の高い「欠陥機」を飛ばして市民を危険にさらしながら、それに抗議する市民のたこ揚げが危険と言う。同飛行場を現状のまま放置することの方が格段に危険性が高い。 問題とすべきはオスプレイの強行配備と米軍普天間飛行場の存在そのものだ。 答弁書は、「航空の危険を生じさせた者」と判断した場合は「罪が成立しうる」としており、たこ揚げなどが同行為に当たるかの判断は示していない。違反に当たる可能性もあり得るとの認識を示している。 具体的な危険性も示し得ていない、この曖昧さは何なのか。住民運動を萎縮させるため答弁書を閣議決定したとしか映らない。答弁書にはオスプレイ強行配備を沖縄に押し付けよう
「国の仕事してるんだよぉ。邪魔するな」―。23日午前7時すぎ、沖縄県東村高江の路上に、住民を威圧する怒鳴り声が響きました。 沖縄防衛局は、日米両政府による垂直離着陸機MV22オスプレイの沖縄配備と全国での運用の動きに対して広がる「オスプレイはいらない」の世論に挑戦するように連日、高江でオスプレイ着陸帯建設工事を強引に進めています。 絶滅危惧種ノグチゲラなどの営巣期のため6月末まで工事ができなかった国は、7月に入ると10日、19日、24日に重機を使って砂利を搬入するなどの工事を再開。8月は21日から23日まで3日間連続で朝7時すぎから工事を強行しています。 国が工事を強行しているのは、民家からもっとも近いN4と呼ばれる建設予定地。21日には、警備員を配置して単管パイプを搬入。防衛局は住民をビデオ撮影して威圧する一方、作業員を予定地内にもぐりこませ、作業を続けています。覆いをして作業の様子を隠
▼岩国への搬入、そして試験飛行の実施へ 6月9日、日米両政府が配備前に米軍岩国基地(山口県岩国市)へ搬入し、試験飛行を行う方向で調整していることが明らかになりました。機体が分解された状態で米国から海上輸送され、7月中にも岩国に到着し、組み立てと試験飛行を行った上で普天間飛行場に移されると見られています。 しかし、岩国市の福田良彦市長は11日、先行搬入への協力要請にきた神風英男防衛政務官との会談後、記者団の質問に答えて、岩国基地への先行搬入について「不安要素が払拭できていないので了解できない」と述べ、回答を留保しました。神風政務官は同日午前、山口県庁で二井関成知事とも会談しましたが、知事は「冷や水を浴びせられた。今の時点では反対せざるを得ない」としています(沖縄タイムス、6月11日)。 日米政府は、以前に一度、本州への一時駐機を検討しましたが、岩国市など地元の理解を得られないとして断念しまし
[オスプレイ要請]まさか「慰霊の日」に… Tweet 2012年6月8日 09時36分(5時間20分前に更新) 人の心の痛みや悲しみが分からないような首相だとは思いたくない。 県民の大多数が反対している垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの米軍普天間飛行場への配備を、こともあろうに23日の「慰霊の日」に沖縄入りして仲井真弘多知事に要請し、理解を求めるという話が事実だとすれば、あまりに無神経である。 藤村修官房長官は「事実無根」と否定しているが、火のないところに煙は立たず。官邸内からそうした話が漏れ伝わってくること自体、不謹慎だ。 「慰霊の日」は、沖縄にとって特別な日だ。県民は、沖縄戦で犠牲になった人々のみ霊に祈りをささげ非戦を誓い、平和への思いを新たにする。 そんな日に、4月にモロッコで訓練中に墜落事故を起こし、原因究明がいまだ不十分なオスプレイ配備を要請して、仲井真知事が了承すると考えてい
[オスプレイ配備]これはもう人権問題だ 2011年5月31日 09時29分Tweet(19時間52分前に更新) 開発段階で墜落事故が頻発し、飛行の安全性に不安がある垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの沖縄配備を米政府はいよいよ正式に伝達してくる。日米両政府はそこに県民の生活があることを無視できるのだろうか。 ゲーツ国防長官が6月初旬にシンガポールで予定する北沢俊美防衛相との会談で、米軍普天間飛行場に来年配備する方針を伝えるという。 米軍にとっては単なる機種変更、との気持ちがあるかもしれない。しかしこの決定は沖縄と日米両政府との信頼の糸を断ち切る事になりかねない。 なぜなら、両政府が「危険性」を認めた飛行場でいまも日常的に軍用機が飛び交うことさえ、非人道的だからだ。危険性を認知しながら放置するだけでなく、安全性に疑問がある軍用機を配備する両政府の冷徹さは理解を超える。 事故は必ず起きる。どれ
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