【前回から読む】 全部で2300万トンのガレキというが、自治体別に見るとどこにどのくらいあるのか。具体的に見てみよう。 社会実情データ図録に、「東日本大震災被災地のがれき量」がグラフ化されて載っている。 一見して分かるように、宮城県石巻市の抱えるガレキ量が圧倒的に多い。ここだけで616万トンもある。実に3県合計の3割に迫る量だ。 では、石巻市の抱える膨大なガレキを処理するには、広域処理にすがるしかないのだろうか? それがどうも違うのである。 日経BP「ケンプラッツ」(2011/9/14): 石巻のがれき処理は1923億円、1250人の雇用を創出 2011/09/14 宮城県は9月15日、同県石巻地区の災害廃棄物処理業務の執行案を県議会の定例会に提出する。委託金額は1923億6000万円。議決を受けてから鹿島を代表とする9社のJV(共同企業体)と契約を締結し、同JVは契約の翌日から2014年