NHKがフランスのテレビ局と共同制作した、2009年のドキュメンタリー。各50分間の三部作で第二次世界大戦の勃発から戦艦ミズーリ上の降伏までをまとめあげた。 サブタイトルにあるように、残されたモノクロフィルムをデジタル技術で着色したもの。真珠湾攻撃や硫黄島攻略など、かなり見覚えのある映像もカラー化されると新鮮味がある。当時の色をうかがわせる資料を集め、手作業で色分けしていくメイキング風景が断片的に紹介された。 ただし正確さを目指したためか、画面の半分近くはモノクロのまま。フルカラー化というよりパートカラー化という印象が近い。第二次世界大戦を色付きで知るという企画としては、当時のカラー映像を大量に収拾したNHKの別企画にもちろん負けている。 カラー化は、臨場感を高めるためではなく、どちらかといえば当時の風景へ解釈を加えることで状況をわかりやすくする意味あいが強かった。着色の人工性を強く感じさ