「清明」入りを前に、墓掃除をする男性=3日午後、那覇市識名(大城直也撮影) 4日は二十四節気の「清明」。県内では親族で墓参りをし、供えた重箱料理を食べる清明祭(シーミー)のシーズンが本格的に始まるが、新型コロナウイルスの影響で今年は様相が異なる。県や県医師会の要請を受け、シーミーを取り止めたり、規模を縮小したりする人たちも出てきた。一方、墓地の管理者は「来る人を制限することもできず、混雑する休日を避けるようお願いするしかない」と対応に悩む。 3日、那覇市識名の墓地を掃除していた大島常義さん(69)は「人が密集する日を避けて来た」と清明入りを前に訪れた。「掃除とお供えだけして、また来年やります。親や祖先も気持ちは分かってくれると思う」と語った。 那覇市繁多川を散歩していた安里昌徳さん(70)は、テレビで県医師会の会見を見て、自粛を決めた。「今年は自宅でトートーメーにお供えする。こういう事情だ