9日、エジプトの首都カイロで、軍車両に火を付けるコプト教徒ら。木製の十字架を持ったデモ参加者もいた(AP=共同) 【カイロ共同】エジプトの首都カイロ中心部で9日、南部アスワン県で教会が襲撃されたことに抗議するキリスト教の一派コプト教徒らのデモ隊と治安部隊などが衝突、中東通信によると少なくとも19人が死亡、150人以上が負傷した。 エジプトでは、人口の大半を占めるイスラム教徒と少数派コプト教徒の対立が頻発。ムバラク政権が崩壊した今年2月の政変後もたびたび衝突が起きていたが、最大規模の死者数となった。11月下旬に予定される政変後初の議会選の実施にも影響が出る恐れもある。