今年4月に、Collateral Murderと呼ばれる映像が話題になったことをご記憶だろうか。2007年7月にイラクのバグダードで、「AK47を持った武装勢力」ら10数人が撃ち殺されるのが、米軍のアパッチヘリから撮影されていたものだ。これが本当に「武装勢力」を射殺する光景であったとしても問題がないとは思わないが(アパッチがこれらの人々から攻撃を受けたのに反撃しているわけではない)、この映像が「問題」となったのは、米軍が射殺したのは「AK47を持った武装勢力」ではなく「カメラを持ったジャーナリスト」とそのガイドと、一般市民だったからだ。(この映像についての詳細はニューズウィーク掲載の文章 by スティーヴン・ウォルトなどに。) 射殺されたジャーナリストは20代、ガイドは40代のイラク人で、ロイター通信で働いていた。この件があってすぐにロイターは米国政府に対し情報公開法による開示請求を開始し