4月3 小型の家庭用太陽光発電、ドイツの全量買取制度と日本の余剰買取り(その3) カテゴリ:エネルギー政治 さて、本題の両国の制度についてです。 ドイツの屋根置き型の小型PVは固定価格による全量買取りが基本ですが、2009年の改正から、「自家消費ボーナス」というものを採用するようになり、近年では、屋根設置の大型に至るまでになったり、そして自家消費の割合を多少の義務化を図るようになったり、自家消費をドンドンと促すように制度を改善させています。 この制度を簡単に解説すると、 イ)全量買取制度で発電した電力をそのまま系統に売電すると、発電者は、Xセント/kWhの売電収入を得ることになりますが、 ロ)自家消費した分は、自家消費によって買わなくて済んだ、つまり浮いた分の電力購入の料金分のYセント/kWhに加えて、電力系統事業者からZセント/kWhのボーナスが支払われるという仕組みです。 また、FIT
4月3 小型の家庭用太陽光発電、ドイツの全量買取制度と日本の余剰買取り(その2) カテゴリ:エネルギー政治 ドイツのFIT制度について、とりわけ日本で関心が高い小型の家庭などの屋根設置型のPVを説明しましょう。 表:10kW出力以下の屋根設置型のPVの全量固定買取価格(単位はユーロセント/kWh) (注:2012年以降の数字は、現在下院を通過した新しい法律による4月1日から有効な数字ですが、急激な買取価格低下によってドイツの自国のPV産業が壊滅的な被害を受けるのではないかと議論中の上院の差し戻しで、変更になる可能性があります) もともと1kWhあたり50セント(約55円)近くしていたPV電力は、内部収益率IRRで6%を加味しても、20セント(約22円)を切るようになっています。こちらの一般家庭の平均的な電力料金は、1kWhあたり25セント前後(約27円)ですから、今年の4月1日から正式にい
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