その場合、社会問題に言及していないと思っている作品にも、同様の批判がなされることを受け入れなければならない。 たとえば、男性視聴者の性欲を肯定するアニメに対して、ジェンダー規範を追認しているといった批判がされた場合、「虚構と現実は違う」といった言葉だけで反論すればダブルスタンダードになる。 何より、日本社会とそれをとりまく問題の一面を切り取った描写に対して、「反日」と呼ぶにいたっては、馬鹿馬鹿しいといわざるをえない。 たとえば2ちゃんねるまとめブログに話題が取り上げられた『エウレカセブンAO』は、日本のスタッフが制作しているアニメだ。日本社会批判が見られるならばそれは一種の自己批判であって、原理的にも「反日」とは言いがたいだろう。 http://blog.livedoor.jp/insidears/archives/52539202.html ただし「批判殺到」とタイトルにはあるが、風刺性