普天間めぐる元米国防副次官インタビュー 主なやりとり2010年3月3日20時44分 印刷 ソーシャルブックマーク リチャード・ローレス元米国防副次官 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設をめぐって、かつて米政府代表として交渉にあたったリチャード・ローレス元米国防副次官に、現状と展望を聞いた。主なやりとりは次の通り。 (聞き手・加藤洋一編集委員) ――現状をどう見ますか。 米国政府は深い失望感を感じている。普天間飛行場の新たな移転先をめぐる議論は、ほぼ全面的に日本の国内政治事情によって支配されているからだ。我々の当初からの希望は、「日本の安全保障にとって何がベストなのか」という観点から進めてほしい、進められるべきだというものだったが、現状はそうなっていない。このままでは、米国はこの同盟関係に対する信頼をなくすことになってしまう。 ――代替案として浮上しているキャンプ・シュワブ陸上案は。