【現行保険証、24年秋廃止 マイナ「義務化」で普及加速 取得しない人への対応課題・政府】 政府は13日、現行の健康保険証を2024年秋に廃止し、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」に切り替える方針を正式に発表した。 暮らしに不可欠な保険証の機能を持たせることで、取得を事実上義務化し、交付率が約5割にとどまるカードの普及加速を目指す。ただ、廃止後もカードを取得しない人への対応は決まっておらず、実現への課題は少なくない。 河野太郎デジタル相は13日の記者会見で、「利便性が高まり、医療の質が向上する」とマイナ保険証の意義を強調した。利用すれば、旅先や災害時に病気になっても、これまでの健診結果や処方された薬の情報を参考にしながら、適切な診察を受けることが可能になる。河野氏は「理解を頂けるようしっかり広報したい」と語った。 政府は22年度末までに、ほぼすべての国民がカードを取得する目標を掲