1941年8月に日本の敗戦は予測されていた。4ヶ月後、同年12月には真珠湾攻撃が始まる。そんな年の出来事である。 予測したのは戦後に日銀総裁、東芝社長などを務めることになる将来を有望視された30代たち。彼らは国の命令で集められ、もう一つの内閣を作り、詳細なシミュレーションに取り組んだ。
1941年8月に日本の敗戦は予測されていた。4ヶ月後、同年12月には真珠湾攻撃が始まる。そんな年の出来事である。 予測したのは戦後に日銀総裁、東芝社長などを務めることになる将来を有望視された30代たち。彼らは国の命令で集められ、もう一つの内閣を作り、詳細なシミュレーションに取り組んだ。
学術会議、政府からぶつけられた不満 前会長山極寿一氏が明かす思い 「学問の自由とは何か」 2020年10月26日 9:00 日本学術会議の任命拒否問題で、日本学術会議前会長の山極寿一・京都大前総長が京都新聞「天眼」欄に寄稿した。全文は以下の通り。 ◇ 日本学術会議が推薦した6人の会員候補を任命しなかったことについて、学問の自由に対する国家権力の介入だとする意見が相次いでいる。一方、そもそも日本学術会議は3年前に声明を出して「戦争につながる研究」の自粛を求め、個人の自由な研究を妨げたという反論がある。私はこの9月末まで日本学術会議の会長を務めていたので、この議論について一言記しておきたい。 そもそも「学問の自由」とはいったい何からの自由であるのか。それは国家権力からの自由である。私はこの6年間、京都大学の学長として世界各国の学長が出席する国際会議で大学のあり方を論じてきた。学長たちが口をそろ
外野から「学術会議が軍事研究の自由を阻んだ」という文系研究者は軍事技術史を調べていない。同様のことを言う理系は学術会議による声名の効力を拡大解釈している。 なお、一般の方には、とりあえず軍事研究をする場は大学以外にいくらでもあるということをお伝えしたい
京都大は28日、軍事研究に関する基本方針をホームページで発表し、人類の幸福などを脅かすことにつながる軍事研究は行わないとした。 方針では、京大の研究活動は平和貢献や社会の安寧、人類の幸福を目的とするものだと指摘。軍事研究はそれらを脅かすことにつながるとして、京大の研究者は、研究活動が社会に与える影響を自覚しながら、社会からの信頼に応えていくことが求められるとした。 個別の事案に関して判断が必要な場合、学長が設置する委員会で審議するとした。
仙谷由人官房長官が自衛隊を「暴力装置」と呼んで、物議を醸しました。官房長官の発言について色々な意見はあるでしょうし、私は彼を擁護する気はまったくありませんし、しばらく前から彼を更迭して欲しいと思っているくらいです。しかし、私はこんなことで大騒ぎする必要はないと考えます。 戦争という問題の深刻さに比べれば、言葉尻の問題は大して深刻とは思えません。世界では、このような小さな事件とは比べものにならない事件が毎日起きており、本来は我々はそこに注意すべきなのです。 それに、戦争の本質は基本的に暴力だということは軍事学の基本です。なにより、古典軍事学では戦争の本質を暴力の行使と定義しています。 カール・フォン・クラウゼヴィッツは「戦争論」の中で、「戦争とは、相手にわが意志を強要するために行う力の行使である」と述べています。日本語訳では「力の行使」の部分が「暴力」とか「暴力行為」と訳されている場合もあり
はじめに結論から書いておこう。「国家が暴力を独占する」の意味は、国家が自らの暴力の行使に対してのみ、正統性を付与するということである。国家というのは、征服によるものであれ、共和主義的な統合によるものであれ、その集団がある領域内を実効支配した時点で、定義上、その領域内には少なくとも国家に匹敵しうるような暴力を行使可能な集団は存在していないはずである。だが、国家はなお支配のために「暴力を独占」する。それは、自前の暴力組織にのみ正統性を与えることによってであって、そうやって正統性を与えられた暴力組織を「軍隊」や「警察」と呼ぶ。ウェーバーによればその正統性の源泉は、近代国家においては「合法性」である。その正統性(=合法性)に基づいてはじめて、政府は国家内の自律的な暴力集団を規制したり弾圧することができるのである。 軍隊や警察は、人を殺しうる力を持っている。たとえ侵略軍から「国家を防衛」するためであ
「いつも他人のいうことにイチャモン付けてばかり」なんて思われても癪だし、今週はちょっと芸風を変えて。 最近、ブロゴスフィア界隈なんかで「軍事について知りたい人に勧める 3 冊の本」とかなんとかいう類のネタが流行ってるみたいだけれど、個人的には「3 冊なんて無理 !」という感じなので、具体的な書名は挙げない。 なんでそう思ったかといえば、軍事というか安全保障問題って、それこそもう、ありとあらゆる学問が関わってくるから。「鉄道」だって相当なものだけれど、「軍事」の方がさらに幅が広い。 たとえば、どこかの海戦の記事について書かれたものを読んだとする。当然、勝ち負けが出てくるから、そこから「装備の良し悪し」とか「戦術・戦略」とかいう話につながる。装備の話になると技術的な話を避けて通れないから、とりあえずスペックを調べてみる。 それが戦艦なら装甲板の厚みだけでなく材質だって関わってくるから、鋼材につ
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