「ブラックダイヤモンド」とも呼ばれる黒大豆。丹波篠山産は大粒で旨味(うまみ)や芳香、もちもちとした食感で評価は高く、枝豆やお正月の縁起物として重宝されています。ここ丹波篠山の地でのみ、本来の姿を得ることができる丹波黒は、私が住む丹波篠山が全国に誇る特産です。私は、ここ丹波篠山に生まれ、祖父母の農業を手伝い、黒大豆栽培に興味があり、地元の農業高校である兵庫県立篠山産業高等学校東雲校に入学しました。そして、農業を学ぶことになりました。 2年生からは特産バイテク類型を選択し、本格的に黒大豆栽培を学び、地域の栽培講習会等へも参加するようになりました。そして、地域の現状を知り、ショックを受けました。それは、近年、発芽直後の生育不良や立ち枯れ性病害の増加、変異種の発現により生産コスト増加や収量の減少、品質低下が深刻な問題となっていることです。そして、北海道や岡山県での生産量増加に伴い、食の安全や品質向