イランの首都テヘランで、服装規定違反の取り締まり中に女性と話をする警察官(2007年4月22日撮影、資料写真)。(c)Behrouz MEHRI / AFP 【12月5日 AFP】イランの司法長官は3日、服装規定違反などを取り締まる「道徳警察」は「廃止された」と発表した。ただ、イラクのクルド人自治区に住むイラン人の間では冷ややかに受け止められている。 頭髪を覆うスカーフ「ヒジャブ」の着用方法をめぐり道徳警察に逮捕されたマフサ・アミニ(Mahsa Amini)さん(22)が9月中旬に死亡したことを受け、イランでは怒りの声が広がり、抗議デモが続いている。 道徳警察廃止の発表について、イラクのクルド人自治区にある婦人靴店で働いている女性は、デモ隊が訴えているのは「道徳警察の解体」ではなく、「ヒジャブの着用義務の廃止」だと指摘。さらに、「真に要求しているのは政権打倒」だと話した。 イランから逃れて