4号機最上階。燃料プール(右)にはカバーがかけられていた。がれきは撤去され、3号機と2号機が見通せた=20日午前11時59分、福島県大熊町、山本壮一郎撮影昨年5月26日の4号機5階部分。がれきが散乱していた=福島県大熊町福島第一原発取材ルート 放射線が廃炉作業を阻み、放射能汚染水だけが増え続けていた。20日、朝日新聞記者が原子力規制庁の検査官に同行し、まもなく事故から2年がたつ東京電力福島第一原発の内部をみた。廃炉作業が完了するのは2050年ごろ。気の遠くなる作業は始まったばかりだ。 4号機原子炉建屋最上階からは鉄骨がぐにゃりと曲がって鳥の巣のようになっている建物が見えた。炉心溶融事故で水素爆発を起こした3号機の原子炉建屋だ。4号機にいるような作業員の姿はない。無人操縦のクレーンが屋上のがれき撤去をしていた。 原子炉建屋内部の放射線量は毎時20〜100ミリシーベルト。人が容易に近づけ