小惑星発見の報に接し、はやぶさ2プロジェクトは小惑星到着の最終準備段階へ移行しました。探査機の航路、性能ともに問題なし。このままリュウグウへの進路を維持し、最大推力で進行します。
小惑星発見の報に接し、はやぶさ2プロジェクトは小惑星到着の最終準備段階へ移行しました。探査機の航路、性能ともに問題なし。このままリュウグウへの進路を維持し、最大推力で進行します。
1年で最も寒さが厳しい季節。凍てつく冬の夜空を煌々(こうこう)と照らしていた満月は徐々に地球の影の中に入り、およそ1時間後にはまぶしい輝きを失って暗く赤い色の月に姿を変えました。皆既月食――夜空に浮かび上がる赤銅色の月の姿、そして、漆黒の夜空で一斉に輝きを取り戻した冬の星々。1時間あまりにわたって、空高く昇った皆既中の月と賑やかな冬の星座たちの共演を心ゆくまでたのしむことができた夜でした。 およそ3年ぶりの皆既月食 日本全国で部分食の始まりから終わりまで見られる皆既月食が起こったのは、2015年4月4日以来およそ3年ぶりでした。ただ前回は、皆既食の時間がわずか12分だったこと、天候に恵まれなかった地域が多かったことなどから、今回の皆既月食を待ちわびていた人も多かったことでしょう。 2018年7月28日には、再び全国的に見られる皆既月食が起こりますが、月食の途中で月の入りを迎えてしまいます。
昨日の2018年1月31日には皆既月食が起き、日本だけでなく世界中でその赤銅色の月が観測されました。今回の満月は普段より大きな「スーパームーン」、1月に2回満月を迎える「ブルームーン」、赤銅色の月「ブラッドムーン」をあわせて、NASAでもスーパー・ブルー・ブラッド・ムーンなんて呼称を使っていますね。 そもそもなぜ皆既月食の月が赤いのかについてですが、これについてNASAのジェット推進研究所にお勤めの小野雅裕さんは書籍「宇宙に命はあるのか」の特設サイトにて、「地球の朝焼けと夕焼けが反射されているから」と解説しています。なるほど、だからあんなにも赤かったんですね! そしてここでは、世界中で観測された美しい月食の模様をご紹介したいと思います。次回に日本で発生する皆既月食は2018年7月28日に東北地方以西で観察できる予定です。また、日本全国で観察できる皆既月食は2022年11月8日となります。
JAXAの金星探査機「あかつき」が撮影したデータをフランスの写真家が画像処理して作られた、美しい金星の画像が公開されている。 【2018年1月23日 惑星協会】 「あかつき」は2010年に打ち上げられたJAXAの金星探査機だ。軌道制御エンジンが破損したために金星周回軌道への投入は一度失敗し、予定より5年遅れの2015年12月7日に姿勢制御用のスラスタを使って周回軌道投入に成功した。当初の計画に比べて金星までの距離が遠い周回軌道とはなったものの、現在も様々な搭載機器で金星の観測が続けられている。 「あかつき」の観測で得られた画像やデータはJAXAのデータアーカイブ「DARTS」で研究者向けに公開されている。このアーカイブは科学・教育目的やこれに関する報道といった用途であれば誰でも無償で利用できるものだ。そこで、フランスの写真家で惑星探査機などの画像を処理するアマチュア愛好家でもあるDamia
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成29年12月23日に打ち上げた気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)の初期機能確認運用(※)を実施している中で、1月1日から6日にかけて、同衛星に搭載された多波長光学放射計(SGLI)により、取得した画像を公開いたします。 「しきさい」は、近紫外から熱赤外までの19の観測波長帯(色)を持ち、偏光・多方向、近紫外観測といった特徴的な機能を有しています。「しきさい」は、1000㎞以上の観測幅で全地球を約2日間かつ高い分解能(250m)で観測することができ、雲・エアロゾル、植生などの温暖化予測の精度向上に不可欠なデータのほか、漁場予測や、黄砂の飛来、赤潮発生状況の把握など、私たちの生活環境に関わるデータを取得します。今回公開する画像は、初期機能確認の中で取得したデータの中から、上記観測センサの特徴を表すものとして、日本近辺の海氷、沿岸
数々の観測データや撮影画像を地球に届け、2017年9月にそのミッションを終えた土星探査機「カッシーニ」。その最後に捉えた写真は以前にご紹介しましたが、NASAは新たに同探査機が撮影し合成した「土星とその環が完全に収まった画像」を公開しました。 今回の画像は、カッシーニが土星大気へと突入したわずか2日前となる2017年9月13日に撮影されたものです。この写真は1回の撮影で捉えられたわけではなく、複数の撮影画像を合成したもの。それでも、土星の素晴らしく美しい姿が楽しめるはずです。 また画像には、土星衛星のプロメテウス、パンドラ、ヤヌス、エピメテウス、ミマス、エンケラドゥスなども小さなドットとして写り込んでいます。 NASAとESA(欧州宇宙機関)、イタリア宇宙機関によって1997年に打ち上げられ、2004年6月に土星に到達したカッシーニ。また途中では探査機「ホイヘンス・プローブ」を衛星タイタン
先週末に、地球をスイングバイして小惑星へと旅立ったNASAの探査機「オシリス・レックス(OSIRIS-REx)」。そのオシリス・レックスから、地球を離れた直後に撮影した迫力の写真が送信されました。 2017年9月22日(米国時間)に地球をスイングバイしたオシリス・レックスですが、今回の画像はその搭載された観測機器「MapCam」からの画像を合成したものです。撮影時間はまさに、スイングバイの数時間後。撮影地点は地球から約17万キロ離れた場所です。 写真はちょうど太平洋を写し出しており、下側にはオーストラリア、左側に中国、右側にアメリカが見えますね。日本も多分画像に写っているはずなのですが、雲でちょっと見にくい場所にあるようです。また写真上側の黒いインクのようなノイズは、0.003秒以下という短時間露光が原因なんだそうです。 今後、オシリス・レックスは2018年10月に地球近傍小惑星「ベンヌ」
Astronomy Picture of the Day Discover the cosmos! Each day a different image or photograph of our fascinating universe is featured, along with a brief explanation written by a professional astronomer. 2017 September 16 Explanation: As planned, the Cassini spacecraft impacted the upper atmosphere of Saturn on September 15, after a 13 year long exploration of the Saturnian System. With spacecraft th
2009年8月、春分や秋分のように土星のちょうど半分が太陽に照らされる姿(昼夜平分)をカッシーニは初めて目撃した。太陽は土星の赤道の真上に来ている。(PHOTOGRAPH BY NASA, JPL, CASSINI) 9月15日、土星の空で輝くひと筋の光が1つの時代の終わりを告げる。NASAの素晴らしい土星探査機カッシーニが最期を迎えるのだ。(参考記事:「土星探査機カッシーニ、最終ミッションを開始」) カッシーニが土星系の探査を開始したのは2004年のこと。それから13年にわたり、土星とその衛星の周りを自由自在に飛び回り、無数の指令を実行し、45万枚以上の画像を地球に届けた。(参考記事:「土星の環から地球が見えた、NASAが写真公開」) 燃料が尽きた後も永遠に土星系を周回させたいところだが、土星の大気に突入して自分自身を破壊することが、カッシーニの最後の科学ミッションになる。 「ミッション
いよいよ2017年9月15日にそのミッションを終える、土星探査機「カッシーニ」。そのカッシーニから、なんとも幻想的な土星の環の縞模様の写真が地球へと届けられました。 今回撮影されたのは、土星の輪のうちの「B環」に相当します。またNASAによれば、このような環の模様は土星の衛星の重力に影響された物質で構成されているそうです。 土星のB環のこの画像は、惑星から約9万6000kmの地点から撮影されました。撮影日時は2017年の6月4日。カッシーニに搭載された狭角カメラが利用されています。 さてそのカッシーニですが、前述の通り9月15日には衛星などの汚染を避けるために、土星の大気圏内に突入して消滅します。すでに同探査機は衛星「タイタン」でのフライバイを終え、今後は最後まで観測を続けながら土星の北半球に突入する予定です。 Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Sc
いよいよ土星観測の最後のフェーズを迎えている探査機「カッシーニ」ですが、同探査機のデータから土星とその環の間を移動した時の興味深い動画が作成されています。 現在ラストミッションとなる「グランド・フィナーレ」を行っているカッシーニですが、今回の一連の画像はその周回軌道の最中に撮影されました。観測日時は2017年8月20日で、搭載された広角カメラで21枚の画像を撮影したそうです。 今回の観測画像では、土星のC環やB環、A環、そしてF環が観測できます。またこちらのNASAのウェブページでは、より大きなサイズのGIF動画を閲覧できます。 カッシーニは9月15日に土星大気に突入し、そのミッションを終える予定です。 Image Credit: NASA ■Cassini’s ‘Inside-Out’ Rings Movie https://www.jpl.nasa.gov/spaceimages/de
2017年8月21日の午後(現地時間)にアメリカを横断するように発生した皆既日食は多くの人の目を喜ばせましたが、日食を観察していたのは地上の人だけではありません。国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士や太陽観測衛星「ひので」も、同時に日食を楽しんでいたのです。 まず上の画像は、ISSに滞在している宇宙飛行士のRandy Bresnikさんが撮影した「地上に落ちた月の影」。日食時には太陽と月、地球が一直線に並ぶのですが、この影が落ちた部分では日食が発生しているのですね。 そしてこちらは、太陽観測衛星「ひので」が撮影した「日食時の太陽と月」です。ひのでは地球から高度680km、アメリカ西海岸沖を飛行している最中に、X線望遠鏡で最大食のタイミングに写真を撮影しました。上の画像は着色されたものですが、太陽からふわふわと吹き出すコロナがよく観察できます。 JAXAのWebページでは、ひのでから観
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、自然科学研究機構国立天文台、および米国航空宇宙局(NASA)は、8月22日(日本時間)に太陽観測衛星「ひので」がアメリカ横断皆既日食の際に撮影した画像・動画を公開しました。 公開した画像・動画は、「ひので」が平成29年8月22日午前2時頃(日本時間)に高度680kmで太平洋(アメリカ西海岸沖)の上空を飛翔している際、搭載されているX線望遠鏡(XRT)で撮影したものです。X線で輝く太陽コロナを背景に、新月状態の黒い月が太陽の南西(画像の右下側)から現われ、北東(画像の左上側)に向けて太陽面を横切っていく様子がとらえられています。「ひので」から見た日食は、最大食分0.714の部分日食でした。「ひので」の飛行速度は時速約27,000kmと非常に早いため、部分日食の開始から終了まで、わずか約15分です。 「ひので」から見た最大食 (食分 0.714
先日 探査機ジュノーが接近観測 を行い、その迫力の姿が間近で捉えられた 木星の「大赤斑」 。そして今回は、その「 大赤斑を人の目で見たら、どんな色に見えるのか 」という興味深い画像が公開されました。 ジュノーは2017年7月10日に、 大赤斑から1万4000km上空を通過 しました。その際に搭載していた観測機器「JunoCam」で、大赤斑を観測。そして、撮影された生の写真データは一般に公開されました。その画像を Björn Jónssonさん が利用し、できるだけ人の目での観測に近くなるように再現したのです。 2011年8月に打ち上げられ、木星の周回軌道に2016年7月にたどり着いたジュノー。現在は53.5日周期で木星を飛行し、木星に接近するタイミングでこれまでになかった位置での接近観測を行っています。そして、木星の構成やその成り立ちを調査しているのです。 ジュノーがミッションを終え
先日に、特撮のロケ現場で爆破結婚写真を撮る、という記事を書いた。 非常に多くの方に読んでいただけて嬉しかったのだが、その流れからちょっと妙な依頼があった。 具体的に言うと、編集安藤さんから「養命酒のパッケージが新しくなったんですが、あまり代わり映えしないんですよ。なので、爆破してやろうと思うんですが、きだてさんも行ってもらえませんか」という連絡が来たのだ。 何を言ってるんだろう、この人は。 1973年京都生まれ。色物文具愛好家、文具ライター。小学生の頃、勉強も運動も見た目も普通の人間がクラスでちやほやされるにはどうすれば良いかを考え抜いた結果「面白い文具を自慢する」という結論に辿り着き、そのまま今に至る。(動画インタビュー) 前の記事:進化型三角巾で骨折ライフを快適に暮らす > 個人サイト イロブン Twitter:tech_k まず分からないのが、「養命酒のパッケージが新しくなったのに、
木星探査機「ジュノー」が10日に撮影した大赤斑のデータを、一般の人々が処理した画像が次々に公開されている。 【2017年7月14日 NASA】 日本時間7月10日22時55分、探査機「ジュノー」は6周目となる木星周回飛行の軌道上で木星に最も近づく「近木点」に達し、雲頂から3500kmを通過した。その11分33秒後、さらに約4万kmの距離を飛行したジュノーは、木星の渦巻き模様「大赤斑」の真上9000kmを通過した。 ジュノーに搭載されたカメラ「JunoCam」が大赤斑を撮影したRAWデータは12日のうちに専用のウェブサイトに置かれ、早速そのデータを市民科学者たちが加工・処理して作られた大赤斑の画像が次々に掲載されている。JunoCamのデータは研究者だけでなく一般に公開されており、人々が自由にデータを処理して美しく独創的な画像を作り出すことができるようになっている。 Gerald Eichs
木星 にかつてない距離まで接近し、周回観測を行っている 探査機「ジュノー」 。そのジュノーが2017年7月11日に 地球より大きな嵐「大赤斑」の接近観測 を行い、そのデータが地球へと届きました。 Spot spotted! #JunoCam raw images from my #Jupiter #GreatRedSpot flyby are available now. Download, process + share https://t.co/zx6fcc7Fzu pic.twitter.com/NJafDJVVW6 — NASA’s Juno Mission (@NASAJuno) 2017年7月12日 2016年7月に木星の周回軌道に投入されたジュノー。現在は木星を53.5日周期(地球換算)で行っており、今回の観測は6回目の周回飛行の最中に行われました。大赤斑の観測は同探査機に
2017年7月4日は、NASA(米航空宇宙局)が送り込んだ探査車(ローバー)が火星の地表で稼働してから20周年にあたる日だ。1997年の同日、探査機「マーズ・パスファインダー」が火星への着陸に成功。その後3カ月にわたって探査を実施し、火星の大気と気候を分析、岩石や土壌の組成を調査した。(参考記事:「米スペースX、壮大な火星移住計画を発表」) このパスファインダーに続いて、NASAは8台の探査機を火星に送り込んでいる。 2004年には、「スピリット」と「オポチュニティ」が火星に着陸し、水の痕跡を探る。岩だらけの火星の地表の写真を何千枚も撮影。データを収集した結果、火星はかつて水の惑星であったと信じるに足る証拠を発見した。その後、スピリットは息絶えたが、オポチュニティは今でも機能している。(参考記事:「火星の重力マップ公開、驚きの新事実が明るみに」) 2012年8月、火星に送り込まれた探査車の
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