竹田高剣道部主将の熱射病死亡事故で、上村俊一校長は2日夜の会見で「もう少し配慮すれば防げたのではないか。残念で申し訳ない」と陳謝した。同高設置の第三者委員会が先月30日、「練習メニューが不適切で、生徒の異常に気付くのも遅れたのが要因」と調査報告。上村校長は指導の行き過ぎを認めた。 2年の工藤剣太さん(当時17歳)は8月22日、剣道場で練習中に倒れ、熱射病で死亡した。スポーツ生理学の専門家ら5人の第三者委によると、工藤さんは男性顧問教諭(48)らの指導の下、午前9時から練習を始め、休憩後同10時25分から再開。約1時間半、水分の補給や十分な休憩をとることなく打ち込み練習などをし、ふらふらしだした。しかし顧問は「演技だろう」と言い腰をけったり、倒れた工藤さんを頑張らせようと、平手で10回ほどたたいた。 顧問は第三者委の聞き取りに「しっかりしろとの思いだった」と話し、飲ませた水を吐いたのを見て初