取手市の市民団体は二十五日、市立小中学校二十四校の二〇一二年度の心臓検診で、一次検査で「要精密検査」と診断された児童・生徒の数が一一年度に比べて急増していることを公表した。 心臓検診は取手市教委が毎年五月中に小学一年生、中学一年生に実施している。公表したのは「生活クラブ生協取手支部」(根岸裕美子代表)、「放射NO!ネットワーク取手」(本木洋子代表)、「とりで生活者ネットワーク」(黒沢仁美代表)の三団体で、市教委などの資料を基に調べた。 それによると、一二年度に一次検診を受けた小中学生千六百五十五人のうち、七十三人が要精密検査と診断された。一一年度の二十八人から二・六倍になり、中学生だけで見ると、十七人から五十五人と三倍強に増えていた。
ニューヨーク・タイムズ東京支局長のマーティン・ファクラー氏に話を聞いた。大メディアに対する同氏の批評は辛らつだ。「取材源との距離が近すぎ、監視役としての役目を果たしていない」「ダブルスタンダードで自国の暗い面は報道しない」と指摘する。 ――日本社会は非常に排他的で、属さない人を排除する――と言われてきました。記者クラブもそういう排他的な文化の一つの面だと思います。どう思われますか。 ファクラー:日本のメディアを見ていて非常に興味深く思うのは、情報を独占的にコントロールしようとする記者クラブがある一方で、週刊誌とかタブロイド紙が非常に元気なことです。記者クラブは日本のメディアの保守的な面を表していると思います。週刊誌やフリーランス記者、地方紙はかなり良い仕事をしています。 ――朝日新聞や日本経済新聞といった日本の大手新聞とニューヨーク・タイムズの最も大きな違いの一つは、世界中の読者に対する影
連載コラム 「生命科学の明日はどっちだ」 目次 連載コラム「生命科学の明日はどっちだ」番外編 「原発事故でチョウに異常」という論文は、壮大な「釣り」ではないのか? ここ数日、琉球大の大瀧丈二氏が最近scientific report誌に出した「原発事故がヤマトシジミの突然変異を誘発した」という内容の論文に関して、主にweb上で議論が盛り上がっている。 発端は、大瀧氏の論文が共同通信、時事通信で取り上げられ、一般に報道された事である。 http://www.kyodonews.jp/feature/news05/2012/08/post-6443.html http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120810-00000172-jij-soci 論文内容を簡単に解説すると以下のようになる。 (既に詳しく解説するサイトも多数立ちあがっているので、詳細はそちら
いろいろと物議を醸した山口県光市母子殺害事件の被告弁護団だが、今度は「国民の知る権利を侵害する」として日本テレビと系列の広島テレビから抗議を受けた。「取材内容を事前に教えなかった」という理由で、判決後の会見にテレビ局の記者が出席することを拒否したというのである。これにより、NNN系列で弁護団の会見の様子が全く放送できないという「異常事態」が発生した。 弁護団は、放送前に取材内容を教えるように強く要求 1999年に山口県光市で母子が殺害された事件で、殺人や強姦致死などの罪に問われた元少年の被告(27、当時18)の差し戻し控訴審判決が2008年4月22日に開かれ、広島高裁(楢崎康英裁判長)は元少年に死刑判決を下した。判決後の記者会見で弁護団は「極めて不当な判決」などと死刑判決を批判していたが、この会見の裏で「異常事態」が発生していた。 「視聴者の方からすれば、バランスを欠く結果となってしまいま
4月10日、「自由報道協会」が主催した「精神医療被害の実態報告とその改善を求める記者会見」に「サイエントロジー教会」の関連団体が出席して会見。これがインターネット上で指摘され、自由報道協会に対する批判や嘲笑の声が挙がっています。「自由で世界標準の記者会見の場を提供」すると標榜している自由報道協会ですが、カルト団体に対する警戒意識は世界標準どころか日本標準以下でした。 ■精神医療を全否定 自由報道協会は「報道」に携わる人々や「報道」を自称する人々などが2011年に設立した団体で、代表は「元ジャーナリスト」を名乗る上杉隆氏。新聞・テレビが独占する排他的な記者クラブ制度を批判し、独自に記者会見を開催する活動を行なっています。 4月10日、東京・麹町にある会見場で、この自由報道協会の主催による「精神医療被害の実態報告とその改善を求める記者会見」が開催されました。3月27日に厚生労働省に提出した「精
橋下徹大阪市長が2012年5月8日に行った囲み取材で、MBS(毎日放送、大阪市)の女性記者がしつこく質問し続けて、結局20分以上を費やすことになってしまった。 その場面の動画が公開されると女性記者に対し「態度があまりに幼稚」「しつこすぎる」などとネットで大バッシングが起こった。 市長が問いかけると「質問しているのは私です」 MBSが公立学校の校長に行ったアンケート結果の感想を女性記者が橋下市長に質問したことがきっかけ。教員が歌ったかどうかの口元チェックは過半数がやりすぎだと考えているため、「起立」と「斉唱」は分けて考えるべきではないか、などと質問した。 橋下市長は、なぜ分けて考えるのか、学校の音楽の授業と同じように立っただけで歌わないとしたら成績は付けられない、と反論した。しかし、女性記者は「答えてください」と一方的に質問を続けた。橋下市長は記者に対し、「条例の命令主体と、命令対象者は誰な
4月23日8時頃起きた京都府亀岡市の府道で登校中だった小学生の列に軽自動車が突っ込むという事件が発生した。この事故に関しては昨日ガジェット通信でも報じたが、その怪我人を受け入れたのが但馬(たじまの)救命救急センター。 但馬(たじま)救命救急センターは命を助けようと最善をつくしケアに当たっていた。但馬救命救急センターでは搬送された怪我人だけで無く、家族の心のケアにも対応しているという。そんな但馬救命救急センターに数々のマスコミが押しよせたのだという。 マスコミ達は霊安室の前にカメラをかまえ、帰ろうとする家族の映像を無断で撮影。但馬救命救急センター側は再三取材は断っていたという。 テレビでいち早く報道したい、他社に負けたくないという報道の姿勢があるのかもしれないが、報道された当事者側はこういった思いをしていることも知ってほしい。皆が何気なく見ている報道映像やインタビュー映像はこうして無断撮影さ
但馬救命救急センターの日々を綴ります.ドクターヘリ,ドクターカー,初療,手術,ICU,そしてセンター長のつぶやき・・・ 本日,京都府亀岡市で悲しい事故が起こりました.当ドクターヘリも出動し対応しています.検証されるべき事項は沢山ありますが,1つの命をすくい上げようと誰しもが全力をしくしました.結果,望まない終末になることもあります.その後のご家族の心のケアには人として,医療者として十分な対応を心掛けております.当然,院内や病院敷地内に勝手に入り込み,勝手に取材,写真をとるマスコミには取材の許可を出しませんし,取材拒否の旨をきちんと伝えております.もちろん必要があれば病院から情報を伝えます. しかしながら,マスコミ各社の記者たちは霊安室の前にカメラをかまえ,お帰りになるご家族の映像を勝手に撮影していました.再三にわたって取材はお断りの旨を伝えていたにもかかわらず,一番大切にしたい瞬間に,ズカ
大津市の越直美市長が28日、インターネットの交流サイト「フェイスブック」に「考えていることがメディアを通じては伝わらない」など、日本の報道への批判をつづった。 英語でも「世界中でなの? それとも日本だけ?」と書き込んでおり、越市長は取材に「真意が伝わらない報道があり、支持者向けに書いた」「海外の友人に聞きたかった」と説明した。 越市長は28日朝、自身のフェイスブックに「日本のメディアは、何でこうなんだろう、と思うことが多々あります」「自分自身で発信していく必要性を改めて感じました」と書き込んだ。また、「I am so frustrated at Japanese media(日本のメディアにはがっかりした)」と英語でつづった。 越市長は取材に「書いてある通りで、それ以上でも以下でもない」と、具体的な理由は語らなかった。フェイスブックは自分で管理しているといい、「(公私を)切り分けるか、検討
2012年01月31日20:44 カテゴリメディア 自由報道協会の自壊 自由報道協会賞というのを知っている人は少ないだろうが、賞の趣旨と無関係な部分で話題になっている。その授賞式で、大賞を授与する日隅一雄なる人物が私は有名じゃないので、昨日、東電の前でチベットの高僧のようにですね(焼身)自殺をしてですね、名前を上げたほうがいいのかなと(笑)悲愴な決意でここに来ているわけですけども(笑)と笑顔で話し、会場は爆笑に包まれた。これに対してチベット人から「日本人全員がチベットの事に関心を持たなくても良いですが、我々の事を馬鹿にしないで欲しいです」という抗議が寄せられ、多くの批判が出ている。 大賞は「お待たせしました。福島の新生児の中から、先天的な異常を抱えて生まれて来たケースについてスペシャルリポート&インタビューします。スクープです!! 」と奇形児の誕生をうれしそうに報告した岩上安身氏、自由賞が
印刷 千葉県警は16日、バスに立てこもった容疑者を取り押さえるにあたって、捜査員が地元紙「千葉日報」の男性記者(28)から社章入りの腕章を借りて身につけたことを明らかにした。同社は貸与について「記者倫理上、慎重さを欠いた」として口頭で記者に注意した。 県警などによると、容疑者が人質の女性に背後からナイフを突きつけた状態で「報道関係者に渡したいものがある」と発言。現場にいた複数の捜査員の判断で、近くにいた千葉日報の記者に腕章の貸与を依頼した。腕章をつけた捜査員は、容疑者が逮捕されるまでの数分間、交渉役の捜査員の近くにいた。交渉役の捜査員は容疑者に「記者も来ているぞ」と呼びかけた。 県警は「緊急でやむを得ない行為だった。現場ではベターだと判断した」と説明している。 千葉日報社の大澤克之助編集局長によると、記者は上司に相談をせず、自らの判断で貸した。その後、同社に「人質がいて予断を許さな
陸前高田でがれきとなった松(名勝「高田松原」の松)を、京都の「五山の送り火」(東大文字)で護摩木として燃やすことについて、結局実現しなかったという件、なんだか大きな反響を呼んでいるようです。 (報道をご覧になったことのない方は、この投稿の下部に朝日新聞の記事を転載していますので、ご参照下さい。) 京都市への電話は8/9現在で900件を超え、その多くは批判的な内容とのこと。京都市は今回の件にほとんど関係ないにも関わらず、です。 この件について、私は大変な「風評被害」だと思っています。 とりあえず、今回の護摩木の件につきまして、経緯を確認させて頂きたいと思います。 下記、私の友人が書いてくれたものですが、私もこの通りと認識しております。 ◆国の名勝「高田松原」のマツが津波により数万本流される ↓ ◆福井のNPOが「復興薪」として加工販売を始める ↓ ◆自宅用の薪を探していた大分の美術家(雛人形
トップ > 社説・コラム > 編集局デスク一覧 > 記事 【編集局デスク】 力になりたい 2011年3月19日 まるで地獄絵である。東日本大震災から、早くも一週間が過ぎた。例えは悪いが、阪神大震災と伊勢湾台風が同時に来たような惨劇である。恐ろしい数の犠牲者が出そうだ。 そんな中で地方版をめくっていて、救われる気がした。各地で支援の輪が広がっている。まだまだ日本は大丈夫だと思いたくなる。 岐阜県では募金箱をもって街頭に立つ高校生、チャリティーコンサートを開いて善意のお金を集める人たち、三重県では奉仕活動の希望者が殺到している。愛知県では中日新聞社会事業団への義援金寄託者の名簿で県版が埋まっている。 貯金箱を壊してお年玉を取り出した子どもがいるかもしれない。みんな「何か力になりたい」と思っているのだ。前回も登場した河北新報の編集局長に、もう一度「何かほしいものはありますか」と電話した。 「お金
脳科学者茂木健一郎さん( @kenichiromogi )と、報道カメラマン原田浩司さん( @KOJIHARADA )のやり取りを発端として、ご遺体の映像や写真を報道しない日本メディアのあり方について様々な意見が挙がりました。
決して日本では公に語られることのないヤクザの災害支援活動を、海外メディアが報道し注目を集めている。 アメリカ人ジャーナリスト、ジェイク・エイデルシュタイン氏の報道によると、指定暴力団である山口組と住吉会は、最初の揺れが襲った数時間後にはすでに行動を起こしていたという。 まず、東京の街にあふれる帰宅困難者に事務所を開放。そして食料・水・毛布など支援物資を何台ものトラックに満載し、被災地に向けて送り出した。住吉会は、外国人コミュニティに避難所を提供。そして稲川会は、地震の翌12日、4トントラック25台に支援物資を満載して、東北に向かった。 特に活発に支援活動を行っているのが稲川会。東京ブロック支部は13日早朝までに、高速道路を使わず12時間かけてトラックでひたちなか市に向かい、計50トンもの物資を市役所に運び入れた。その際、受け取りを拒否されないよう、決して身分は明かさなかったという。 支援物
3月17日午前0時40分。今、この原稿を東京の自宅で書いている。3月11日金曜日午後2時46分(東日本大震災発生)以来、この国がもう後戻りのできない別の時代に入ってしまったことを刻一刻感じている。 マグニチュード9.0の巨大地震。大津波。原子力発電所事故。どれ1つとっても「国難」級のクライシスが3つ、束になってやって来たのだ。これ以上深刻な危機は「戦争」か「大規模テロ」ぐらいしか思い浮かばない。 今後の日本の歴史は「3.11以前」と「3.11以降」に分類されるだろう。そういう意味で「2011年」は、「1868年」(明治維新)「1945年」(敗戦)に続く日本の現代史の分岐点になるだろう。 私は新幹線に乗って関西に逃げるべきなのか? 日本のマスメディアや報道を観察している私にとっては、これは歴史的な好機である。新聞、テレビ、インターネットなどマスメディアを「最も過酷な条件にさらした場合の実績デ
大阪地検特捜部をめぐる証拠改ざん事件の報道は、朝日新聞の鮮やかなスクープでした。今回の事件は単に過去の事実が明るみに出たということにとどまらず、今後の検察の捜査やメディアの報道のあり方に影響を与える、それほど強烈なものでした。 その朝日新聞の9月19日付朝刊の社説で私が実名入りで批判の俎上(そじょう)にのせられているのもちょっとした驚きでした。政治家や団体の責任者など公的立場の人間ではなく、メディア関係者とはいえ一民間人の私の名前を取り上げるのは社説の中では異例です。まあ察するに、私が当コラムで取り上げた朝日新聞の社説「あいた口がふさがらない」についてのカラシがちょっと効きすぎたのか、社説子にはお気に召さなかったんでしょうね。 社説の関係部分を引用します。 「市民の力を信じる--。 ごく当たり前の話なのに、それを軽んずる姿勢が、社会的立場の高い人の言動に垣間見えることがある。 裁判員と同じ
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