災害が起きたとき、避難場所で必要とされるのが「食事」「洗濯」「入浴」といった生活の中心になるもの。災害支援などで目にすることが多いのが、陸上自衛隊の野外炊具や野外入浴セットといった装備品だ。こうした装備品の教育や研究を行っている、陸上自衛隊の需品学校と習志野演習場で、実際に体験してみた。 最新型「野外炊具」の食事を食べてみた 炊事で使われるのが「野外炊具」と呼ばれる移動式の調理器だ。トレーラーに載せた炊飯器で食事を作っている様子を、災害派遣や国際平和協力活動の映像などで目にしたことがある人は多いだろう。 「野外炊具1号(22改)」は自衛隊が装備する野外炊具で、平成24年度に装備化された最新型になる。「22改」は開発年度の平成22年から来ている。1トントレーラー上に環流式炊飯器6台、万能調理器などを搭載したもので、200人分の主食と副食を45分以内に調理できる能力を持っている。大型トラックに