「持ち回り」は「一定の関係者のもとを持って回ること」で、「回り持ち」は「順々に受け持つこと」(いずれも広辞苑から)が本来の意味とされます。持ち回りは「持ち回り閣議」などと新聞紙面にもよく登場します。「大臣が一堂に集まらずに、書類を各大臣に回し意見を求め、了承を得ること」で、この使い方が慣用化しています。ただ辞書によっては、「持ち回り」に、「回り持ち」と同じく「順々に受け持つこと」という意味を用例に採用しているものもあります。一方、回り持ちは「金は天下の回り持ち(回りもの)」(金銭は一人のところにとどまってはいない。貧富は固定したものではない)という使い方もされます。 ←前へ 次へ→