11月15日午後、首相官邸。日本医師会(日医)会長の松本吉郎は、歯科医師会と薬剤師会の両会長と共に首相の岸田文雄を訪ね、2024年度診療報酬改定に向けた要望書を手渡した。 日医が作成した「ご説明資料」には「国民と一体となって、昼夜・休日を問わず不眠不休で、診療所も含めた医療機関、医療従事者が、未知のウイルスであった新型コロナ感染症に立ち向かいました」とある。
2023年1月20日に、岸田総理は今春にも新型コロナを5類感染症に移行することを発表しました。 大きな節目となるこの5類への移行ですが、必ずしも良いことばかりではありません。 現在の「新型インフルエンザ等感染症」から「5類感染症」に移行すると、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。 すでに感染症法上の措置の緩和は進んできている新型コロナに対する初期の対応と現在の対応(第110回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード資料) 新型コロナ流行初期には、病原性や感染経路など未知の部分が大きかったことから厳しい対応が行われていました。 例えば、感染者は全例入院し、感染者の隔離期間や濃厚接触者の待機期間も14日間と厳しく設定されていました。 現在は、感染者の入院は原則として重症例に限られており、自宅療養も7日間にまで短縮しています。濃厚接触者の対応も家庭内感染など限られた状況に限
「年末年始は家族で過ごしたい」と退院して自宅に戻った、がん患者の男性(左)。「しろひげ在宅診療所」の山中光茂医師(左から2人目)が訪れ、家族が見守る中で男性を診察。冗談も交えたやりとりで笑い声があふれた(本文とは関係ありません)=東京都江戸川区で2021年1月25日午後1時49分、喜屋武真之介撮影 高齢者や持病がある人は、もし新型コロナウイルス感染症にかかったら、抗ウイルス薬、特に「パキロビッド」という飲み薬をもらえないか、医師に聞いてみてください――。東京都で発熱患者などへの訪問診療を続ける医師が、インターネットでこう呼びかけています。患者が黙っていると薬をもらえないケースが目立つからです。いったい、どうなっているのでしょう。 3種類ある飲み薬 新型コロナに対する飲み薬は、今、3種類あります。そのうち2種類は、かかったら重症化が心配な人、つまり高齢者(60歳以上など)や、高血圧、糖尿病、
インフルエンザが大流行している。厚生労働省が26日発表した全国約5千カ所の定点医療機関から報告された最新の1週間(15~21日)の患者数は、1医療機関あたり51・93人。前週から2倍近くに急増し、警報レベルの30人を大きく上回った。現在の調査方法となった1999年以降で最多という。 厚労省によると、全国の推計の患者数は約283万人で、前週から112万人増えた。年齢別では5~9歳が約59万人と最も多く、10代も約40万人に上った。 都道府県別の定点1医療機関あたりの患者数は、鹿児島が最も多く86・53人。次いで、宮崎84・97人、福岡83・99人、大分82・40人、佐賀69・64人と続く。東京は49・67人、愛知は62・12人、大阪は44・17人だった。計44都府県で警報レベルを超えた。 休校や学年・学級閉鎖をした保育所や幼稚園、小中高校は全国で7536施設に上り、前週の161施設から50倍
新型コロナウイルスで、「BQ.1」系統など新たな変異ウイルスに対するオミクロン株対応ワクチンの効果についても報告が出始めています。「メッセンジャーRNAワクチン」を製造、販売している製薬会社が公表したデータや、アメリカの大学などのグループが発表した研究結果、さらに国内の接種率や従来型を含めたワクチンの供給についてまとめました。 新型コロナウイルスのオミクロン株対応のワクチンについて、2022年9月20日から「BA.1」対応のファイザーとモデルナのワクチンの接種が始まっています。このあと「BA.5」対応のファイザーとモデルナのワクチンの接種も始まり、対象はいずれも12歳以上からとなっています。 厚生労働省は希望する人が2022年内に接種を終えられるよう体制の整備を進め、12月19日の週のうちに対象者の接種に必要な量が届く見通しです。 BQ.1.1への効果は? 期待できるとするデータも オミク
新型コロナウイルスのオミクロン株の一種「BQ.1」系統などの新たな変異ウイルスが増え始めようとしています。このうち、今後の拡大が懸念される「BQ.1.1」について東京大学などの研究グループが感染したときに症状を引き起こす力などの動物実験の結果を発表しました。BA.5とはどう違うのか。研究の内容や新たな変異ウイルスの広がりについてまとめました。 国内の新型コロナウイルスの感染の主流はオミクロン株の「BA.5」ですが、検出が多くなってきているのは、「BA.5」のスパイクたんぱく質の部分に変異が加わった「BQ.1」と、そこにさらに変異が加わった「BQ.1.1」です。 いずれも、免疫をすり抜ける性質が強く、感染拡大が懸念されています。「BQ.1」、「BQ.1.1」を合わせて「BQ.1」系統と呼ばれています。 都内BQ.1.1が9.3% 11月21日までの1週間 東京都のデータでは、11月1か月間で
12月13日、岩手県、福島県、群馬県では1日あたりの感染者数が過去最多を記録しました。現場ではじわじわと医療逼迫が迫っており、特に東日本ではかなり厳しい状況になりつつあります。入院や手術が停止した機能不全に近い総合病院・大学病院もあります。第8波の現状を報告します。 報告されているより感染者数は多い現在1日あたりの感染者数は、第6波の水準を大きく超えてきました。(図1)。ゆるやかな流行曲線を描いていますが、現場は真綿で首を絞められるかのように医療逼迫がすすんでいます。 図1. 全国の新型コロナ新規陽性者数(筆者作成) 現在、医療機関で陽性と判明した新型コロナの感染者数はカウントしていますが、自己登録についてはあくまで任意となっています。 検査陽性率も高止まりしており、水面下にいる未診断の新型コロナはかなり多いと考えられます。 「医療非常事態宣言」の発出対象地域も東日本を中心に病床使用率が5
Published 2022/09/22 03:28 (JST) Updated 2022/09/22 03:45 (JST) 新型コロナウイルスが血管の内壁を構成する細胞同士の接着を弱めて壊し、できた隙間から血管内に侵入していることが分かったと、京都大の高山和雄講師(幹細胞生物学)らのチームが米科学誌に21日発表した。 チームによると、コロナウイルスが呼気から人の体内に入ると、気道表面の細胞に感染して増殖する。その後さらに気道の内側にある血管の中に入って他の臓器に広がるが、コロナウイルスが血管に侵入する詳しい仕組みは不明だった。 チームは呼吸器の血管細胞などを配置し、感染させたコロナウイルスがどうやって血管に侵入するか再現する実験モデルを開発した。
政府が新型コロナウイルス対策として導入した接触確認アプリ「COCOA(ココア)」の機能を停止することを発表した。感染者と接触した可能性があることを知るためのアプリだったが、政府が陽性者の全数把握を見直したため、役割を終える形だ。 ココアは安倍政権下の2020年6月、約3億9千万円の予算を投じてつくられた。9月9日時点で4000万件以上のダウンロードがあったとされるが、目標であった6000万件には届かず。不具合も続出し、「失敗だった」という声も多い。 ココアの成否をどう見るか、課題はどこにあったのか。大手IT企業プロダクトマネージャーで、ココアの開発に携わった児玉哲彦氏に話を聞いた。 * * * ――ココアとはどういったかかわりだったのでしょうか。 ココアは最初、エンジニアが有志で立ち上げたコミュニティで制作されていました。オープンソースソフトウェア(OSS)と呼ばれるもので、ソースコー
近畿日本ツーリスト西日本支社に再委託を認めた大阪府が根拠とした内規。業務内容が緊急性を要する場合などは、再委託を承認できると定めている=大阪市北区で2022年8月26日午前10時38分、山田尚弘撮影 新型コロナウイルス対応で逼迫(ひっぱく)する保健所の負担を軽くするため、民間スタッフを使う自治体がある。だが、パソコンをほとんど使えない人材が派遣され、混乱した現場があったと耳にした。取材を進めると、そのスタッフらは自治体が派遣を委託した業者ではなく、業者が「再委託」した別の業者から送り込まれていたことが判明した。しかも、再委託は原則禁止なのに特別に認められ、他社との見積もり比較も省略するといった「特例」が重ねられていたという。背景を探った。【石川将来】 出勤すらしないスタッフ 「第6波」のさなかの今春。大阪府のある保健所に10人程度のスタッフが派遣されてきた。任せるのは、新型コロナ感染者が保
@flurry 大変お待たせいたしました。ようやくJRから回答が来ました。 1.新幹線の換気能力は前述のJISに基づき省令に定められた1人1時間あたり13m3に適合している。 2. 各車両の換気能力は速度や温度条件により2段階で制御している(条件ごとに確保している)
質疑応答【動画版】「『ウイルスは弱毒化する説』に根拠はあるか?① ウイルスが弱毒化する要因」(水谷哲也 東京農工大学感染症未来疫学研究センターセンター長/教授) (視聴時間16分・2022年6月22日収録) 質疑応答【動画版】では、現場の臨床医の先生方から実際に寄せられた質問・疑問を取り上げ、専門家が最新の知見・データに基づいてわかりやすく解説します。 今日のテーマは「『ウイルスは弱毒化する説』に根拠はあるか?」。東京農工大学感染症未来疫学研究センターセンター長/教授の水谷哲也先生にご回答いただきます。(全3回) 第1回 ウイルスが弱毒化する要因 第2回 新型コロナウイルスは弱毒化するのか 第3回 今後注意すべき人獣共通感染症 【Question】 一般的に「ウイルスは弱毒化の方向に進む」といわれていますが、この説に根拠はあるのでしょうか。最新の知見を踏まえてご解説ください。 編集メモ~こ
No.5114 (2022年04月30日発行) P.56 水谷哲也 (東京農工大学農学部附属感染症未来疫学研究センターセンター長/教授) 登録日: 2022-04-27 最終更新日: 2022-07-06 「一般に,ウイルスは宿主を殺さないで,感染を維持する方向に弱毒化する」という説があります。その根拠は,今までのウイルス観察研究の結果だけなのでしょうか? 東京農工大学農学部附属感染症未来疫学研究センター・水谷哲也先生のご回答を希望します。(新潟県 S) 【回答】 【ワクチンなど人為的介入があったときのみ,宿主に適応できる弱毒化した新変異株が選択されていく。また,宿主を変えることでウイルスが弱毒化する可能性についても,研究が進んでいる】 ご質問をありがとうございます。また,ご指名もありがとうございます。筆者も,総説や書籍などに,「ウイルスは弱毒化の方向に進む」と書くことがあります。これはお
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