Published 2022/10/05 11:52 (JST) Updated 2022/10/05 12:09 (JST) 清算手続き中の海外子会社から約170億円を不正に外部に流出させたなどとして、詐欺と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の罪に問われたソニー生命保険の元社員石井伶被告(33)の公判が5日、東京地裁で開かれ、検察側が懲役10年を求刑、弁護側が寛大な判決を求めて結審した。判決は11月18日。 被告は起訴内容を認めている。流出資金は最終的に子会社へ返還され、為替レートや円安ドル高の影響で約50億円多い約221億円に増加した。 検察側は論告で、被告は専門的知識を悪用し、ソニー生命保険の社会的信用を大きく損なったと指摘。返還資金の増加は限定的に考慮すべきだと強調した。