日本がIWC国際捕鯨委員会の脱退宣言をしてから4年が経過しようとしている。しかし、クジラ産業が立て直しに成功しているかといったら、自ずとNOと国民の目から見てとれる。 「クジラ高いし、あまり流通していないし、海外から圧力あるのなら止めてしまってもよいではないか」、という意見をよく聞く。しかし、それでよいのだろうか。 筆者がクジラの問題に関わってから死守しなければいけない産業だと思うことが以下の重大な8点である。 1)クジラ食は縄文時代から日本人が受け継いで食べていた食文化である。 2)クジラは食べ物、というだけでなく精神的(スピリチュアル)な存在。商売繁栄や子供たちの成長を願いながら祀られてきた食材。実際、GDPとクジラの捕獲量が比例している。(外交力を反映か) 3)日本が鎖国から開国となったペリーの寄港がクジラと関係していた。 4)戦後の焼け野原で食料難状況において日本人の命を繋げたのが