1カ月前の往診の際に神経ブロック注射を打ったオさんのその後が気になって、私は電話をかけた。1週間前までは椎間板ヘルニアの痛みがとてもよくなったと感謝してくれていたが、声がさえなかった。腰の痛みがぶり返してしまったそうだ。話を聞いてみると事情は次のようなものだった。 痛み止めの注射を打ってよくなったため、久しぶりに田舎市に行った。買わないようにしようと思いながらも、実際に見てみると欲しくなって山菜、大根、さつまいもを買った。問題はその次だ。駅で降りて買ったものを積んで家に帰らなければならないが、タクシーが拾えなかった。最近はカカオタクシーアプリが使えないと、タクシーにを捕まえるのは大変だ。若い人たちは必要な時にすぐアプリでタクシーを呼ぶが、ほとんどの高齢者はそうはいかない。仕方なく重い荷物を両手に抱えて家まで歩かなければならなかったオさんは、結局椎間板ヘルニアに衝撃が加わって寝込んでしまった
Published 2022/02/21 07:00 (JST) Updated 2022/02/21 09:49 (JST) 現金3400万円を残して亡くなった高齢女性。警察も探偵も身元を明らかにできなかった「行旅死亡人」だが、遺品の印鑑に刻まれた「沖宗」という珍しい姓を手がかりに、私たちはついに女性の身元を特定した。(共同通信=武田惇志、伊藤亜衣) (前編はこちら) https://nordot.app/861908753767972864?c=39546741839462401 ▽全国に100人程度しかいない珍しい姓 インターネット上の情報では、「沖宗」姓は全国に100人程度しかいないという。沖宗家のルーツをブログで追究する広島県府中市の自営業、沖宗生郎さん(72)にメールで調査への協力を依頼すると、「私の親戚かもしれない人ですしね」と快諾してくれた。 まず、電話帳で調べた各地の沖宗
差別や人権の問題を「個人の心の持ち方」に負わせすぎなのかもしれない。 「マジョリティの特権を可視化する」イベントレポート こここスタディ vol.02 職場やSNSで見聞きする、さまざまな差別やハラスメント。 「なんでこんなことが起こるのだろう」「もっと平等な社会になったらいいのに」「人としての権利が当たり前に守られるべき」と、当事者の叫びに胸を痛める人は少なくないはずだ。 「私は“中立”。差別なんてしないのにな」と思うことだって、正直あるだろう。 けれど実際には、“中立”で何もしなければ差別にはあたらないという意識そのものが、差別的な社会構造に加担してしまう危険性をはらんでいる。 こう指摘したうえで、問題を個人の態度に由来するものではなく、「マジョリティの特権」から捉えようとするのが、上智大学外国語学部教授の出口真紀子さんだ。 差別や人権の問題は、これまで差別されるマイノリティ側、社会的
「さすがに、必要ですよね」 そもそもベンチがない問題 「恐れていることが本当に起きるか」を知る まちなかで見かけるベンチに、仕切りや手すりのような突起がついていることは「当たり前」の風景になっています。そんな「排除ベンチ」の一つが、先日、ツイッターをきっかけに形を変えました。〝突起〟が動いたのです。当初から〝突起〟に抵抗していたというベンチの制作者。実は、ベンチにある仕掛けをしていました。「みんな排除に慣れてしまっている」。制作者の言葉から、公共空間の過ごし方について考えます。 可愛らしいデザインで〝排除〟 7月8日。東京都中央区の京橋に設置されたベンチに、作業員が集まりました。木製のベンチを1台1台裏返し、ベンチの座面を3つに区切っていた「突起」のボルトを外し、突起を動かしました。
日本におけるネトウヨと陰謀論の関係 先日のアメリカ大統領選では、接戦州の選挙結果もさることながら、トランプ大統領自身が選挙不正をTwitter上で訴える「断末魔の叫び」が日本のメディアでも連日大きく報じられた。実際には、選挙不正を示す確たる証拠はなく、単なる「陰謀論」にすぎないとの見方が大勢であるとはいえ、ロイター通信の報道では、今なお、共和党支持者の52%が「真の勝者はトランプだ」と答えるなど、その「陰謀論」を信じるトランプ支持者も数多くいるようである。 もっとも、陰謀論やデマの類は今に始まったわけではなく、古今東西にわたって存在する。もちろん、日本もその例外ではない。日本においても、たとえば「ネトウヨ」(ネット右翼)が発する陰謀論がネット上にはごまんとあふれている。辻大介の研究によれば、ネトウヨはネットユーザー全体のおよそ1〜2%に過ぎないと推定されるものの(辻、2017)、その存在感
雲雀丘学園に通う子供や保護者らが作った簡易防護服=兵庫県宝塚市の宝塚市医師会で2020年5月1日、土居和弘撮影 新型コロナウイルスの感染拡大で医師や看護師らが着用する防護服の不足が深刻化する中、学校法人「雲雀丘学園」(岡村美孝学園長、兵庫県宝塚市)は1日、傘下の幼稚園2園、小学校、中学・高校の児童生徒や保護者らに呼びかけ、ポリ袋などを使って作製した「簡易防護服」計約1400着を宝塚市、川西市の両医師会に贈った。 学園では感染拡大で医療用ガウンが不足していることを知り、中山台幼稚園の長岡伸幸園長が、身近にあるものを使った簡易防護服作りを「子供たちや保護者らも参加した学園全体の社会貢献活動として取り組みたい」と提案した。
さらに、現状、医療従事者やインフラ関係者は単に感謝され、褒めたたえられているのではない。報道によれば、本人や家族が公共交通機関、学校、保育園、その他公共施設など、様々な場所から排除される「コロナいじめ」の対象となっているという。コロナウイルスの感染源であるというのが口実だ。感謝される一方で、嫌悪され、遠ざけられる。一見矛盾した現象が、この社会の中で起こっている。 以前の記事で述べたように(新型コロナウイルスによる「緊急事態」の宣言。起こりうる「人権の停止」に抗うために。)、コロナ禍に巻き込まれた日本は、「例外状態」の中にある。「例外状態」において、われわれが有する普遍的な人権は宙吊りにされ、人は「剥き出しの生」の中に投げ込まれている。 そして、変容してしまった世界の中で、法の外側に、権利が停止された空間に放逐されたのが、医療従事者やインフラ関係者なのだ。「英雄」として祀り上げられるのも、「
昨日(26日)、日本国内で新型コロナウイルス感染症により新たに確認された陽性者数は210人、死亡者は12人で、NHKの報道によれば陽性者累計は13341人、死亡者は372人となった(横浜港のクルーズ船を除く)。 www3.nhk.or.jp 日本国内での致死率は2.79%(四捨五入では2.8%)で、韓国の2.26%(四捨五入では2.3%)との差はまた広がった。ドイツは3.77%。韓国とドイツの数字は下記ジョンズ・ホプキンス大のサイトによる。 coronavirus.jhu.edu 人口当たりの死者数では日本は韓国の63%で、この比率もまた上がった。 毎週日曜日放送のTBSテレビ「サンデーモーニング」では、どうやらテレビ朝日の「モーニングショー」に倣ってか、岡田晴恵氏を新型コロナウイルスのコメンテーターとして固定した気配があるが、岡田氏が出ていた前半で陽性率の話をしていた。 そこで岡田氏は陽
The NRS social grades are a system of demographic classification used in the United Kingdom. They were originally developed by the National Readership Survey (NRS) to classify readers, but are now used by many other organisations for wider applications and have become a standard for market research.[1] They were developed in the late 1950s and refined in following years and achieved widespread usa
根本的な変化が必要かもしれない 上記の分析はあくまで試論的なものであり、より正確な因果関係の把握は、更なる精緻な分析を必要とする。 しかし、もし筆者の仮説が正しいのであれば、日本人の「共助」活動への忌避意識を克服するのは、かなり長い道のりとなるかもしれない。根深い「政治嫌い」の文化を克服することなしに、多くの日本人が「共助」活動に抵抗感をもたずに喜んで参加する、という変化は起きにくいと考えられるからだ。「『共助』を忌避する日本人」を変えるためには、私たちの政治との関わり方を根本的に変えていく必要がある5。 2022年度から高校で「公共」という科目が新たに必修科目として設置される。そこでは「国や社会とどう関わるのか」を学ぶことが重視されるという。模擬投票、模擬裁判、外交・安全保障についての討論などを取り入れた、主体的な学びが推奨されるらしい。 筆者としては、日本人の(低投票率に限られない)「
経済格差激しい先進国の女性ほどセクシー自撮りに労力?(写真はイメージ) RyanKing999-iStock <何のために!?、誰が撮った!? と思わず突っ込みたくなるようなセクシー投稿を見たことのある人は多いはず。オーストラリアの研究チームが原因を究明してみると...> SNSを覗くたび、セクシー自撮り攻撃が目に痛い。アヒル口や、絵文字がプリントされたスポーツタイプや魅惑的なランジェリーを身に着けたセクシー写真(アパレルメーカーの広告ではなく一般の人によって投稿されたもの)の数々。中高生を中心に流行している動画アプリ「TikTok(ティックトック)」でさえ、そういったコンテンツもよくある。若く見える子から、ある程度年を重ねた女性まで、彼女たちは誰かに強制されたわけではなく自らの意志でセクシー動画を投稿している。 これは日本に限った現象ではなく、世界中多くの地域で発生しているという。 この
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