6月1日、生後56日以下の子犬・子猫の販売を禁じる8週齢規制がついに施行された。 8週齢規制は、販売前の子犬・子猫を生後56日まで生まれた環境で母親やきょうだい、人間にふれあわせ、家庭犬・家庭猫として適切に「社会化」することで、成長後の問題行動を予防する。また、免疫力を高めてから出荷・販売することで、感染症のリスクを減らすことにつながる。子犬・子猫は生後2カ月で人間の3歳程度まで成長するとされており、ある程度大きくなった状態でペットショップの店頭に並ぶようになることから、消費者の衝動買いとそれに伴う安易な飼育放棄を抑制する効果も期待されている。 欧米先進国の多くで実施されていて、日本でも、私が知る限り2005年の動物愛護法改正の際には既に、動物愛護団体などが導入を求めていた。だが、長く実現しなかった。 少しでも幼いうちに販売する方が「かわいい」とされ売りやすく、飼育コストも抑えられるため、