「桜を見る会」で招待客たちと記念撮影する安倍晋三首相(前列から左から5人目)=東京都新宿区の新宿御苑で2019年4月13日、喜屋武真之介撮影 安倍晋三首相主催の「桜を見る会」を巡り、内閣府は野党議員が国会質問のため資料を要求した当日に「招待者名簿」を捨てていた。また首相が「私は招待者のとりまとめなどには関与していない」と国会答弁したにもかかわらず、内閣官房は後に安倍事務所がとりまとめていたことを認めた。内閣が必要な公文書を廃棄し、首相の国会答弁も信用できないという状態だとすれば、国民を代表する国会が内閣をチェックできないのでは? 有識者に聞いてみた。【大場伸也、吉井理記/統合デジタル取材センター】 野党議員問い合わせ当日に廃棄 内閣府が名簿の廃棄を明かしたのは、14日の野党による3回目の合同ヒアリング。野党から、いつ廃棄したのか問い詰められた結果だった。 内閣府・酒田元洋官房総務課長 (今
会談する自民党の森山国対委員長(右から2人目)と、立憲民主党の辻元国対委員長(左端)ら=16日午後、国会 立憲民主党の辻元清美国対委員長は16日、森友学園を巡る決裁文書改ざん問題で自民党が23日午前に改ざん前文書を国会提出する方針を示したことを批判、「うみを出すとしていた自民党による約束破りだ」と記者団に述べた。辻元氏は自民党の森山裕国対委員長と国会内で会い、一部でも18日に出すよう求めたが物別れに終わった。 立民、国民民主など野党6党派の国対委員長らが会談し、財務省は当初方針通り18日をめどに提出すべきとの認識で一致した。 森山氏は辻元氏との会談後、関連性のある大量の文書を切り離しての提出は難しいと記者団に説明。「書類は出す。約束はしっかり守る」と語った。
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