子供がコントロールできるのは「努力」だけ ——無条件の愛ですね。 一方、親の中には「条件付きの愛」しか示さない人もいます。子供が成功したら愛情を注ぐ親です。そうした親は、子供の試験の結果や勉強の成果を「成功」の尺度として捉えます。でも、私は子育てを「アウトプット・結果」でなく、「インプット・努力の量」だと考えます。子供が自分でコントロールできるのは「インプット」だけだからです。 遺伝や持って生まれた脳はもちろん、運の良しあし、ほかの子供がどれだけうまくやるかといったことは子供のコントロール外の問題です。子供がコントロールできるのは「努力」、つまり「インプット」だけです。 私は、いつも自分の子供たちにこう言ってきました。「精一杯頑張れば、結果など関係ない。ベストを尽くすことが勝つことだ。ほかの子供たちのことなど、どうでもいい。他者との比較は『結果』重視につながる。自分の力を出し切ることが大切