2016年4月の熊本地震発生以降、熊本市内の繁華街の飲食店で高額な料金を請求される「ぼったくり」被害が多発し、年間数件だった熊本県警への被害相談が17年は219件に急増したことが分かった。客引き行為への規制の緩さと、復興マネーに目を付けた県外の客引きグループの進出が要因とみられ、トラブルの一部は傷害致死事件などにも発展。市は県警と連携し、客引き行為を取り締まる条例の制定を目指す。 ⇒【画像】熊本中央署は悪質な客引き行為の取り締まりを強めている 県警によると、客引き行為を規制する条例が既に施行された福岡や大阪から、少なくとも三つのグループが「復興関連工事などでお金が回っている」とみて熊本に進出。熊本市中央区の下通アーケード周辺でガールズバーを経営し、一部のグループは指定暴力団に用心棒代を納めていた。ガールズバーの客引きは、酔っぱらった男性に「飲み放題3千円」などと声を掛けて店へと誘い、店では