「ルフィ」が過ごす異空間、賄賂渡せば入管施設でビリヤードにVIPルーム… カネとコネがもの言う世界、ぶっ飛んでいる無法地帯は他にもあった 日本で起きた広域強盗事件をきっかけに、日本人の感覚とは懸け離れたフィリピンの入管施設の実態が次々と明るみになっている。職員に賄賂を渡せば、エアコン付きの「VIPルーム」に入れ、ビリヤードに興じることもできる。まさに「地獄の沙汰も金次第」の世界が広がる。スマートフォンを使うこともでき、広域強盗事件では収容中の「ルフィ」を名乗る人物が遠隔で実行犯に指示していた疑いがある。法治主義ではなく人治主義と揶揄されることもあるこの国で、カネとコネが支配するのは入管施設だけではなかった。(共同通信=岩橋拓郎) ▽入管が踏み込んだ部屋は、オフィスのようだった 日本で起きた広域強盗事件は、別事件でもマニラとつながっていた。2019年11月、マニラの閉鎖されたホテルを拠点とし