週刊文春 Shūkan Bunshun 1993年7月29日 38-41頁 瀕死の病床を見守る洋志君と母 ▲ 統一教会に入信して殺されたわが兄 十九歳の時、街頭アンケ一トで統一教会に誘われた船木淳志君は、信者と共同生活をしながら学校を卒業。印鑑売りや魚の行商をしながらアメリカヘ渡った。そして、昨年街頭でバラ売りをしていて、強盗に襲われ死亡した。薄幸だった兄の生涯と最期を弟が告発! 告発手記 ▲ 船木洋志 事件が起こった現場で 私の兄は昨年五月、アメリカのフィラデルフィアで強盗に襲われて殺されました。統一教会の経済活動として、街頭でバラを売っている時の出来事です。 三十二歳でした。兄の名は淳志と書いて「あつし」と読み、私は洋志と書いて「ようじ」。三つ違いの、二人きりの兄弟でした。 この事件は、日本では全く報道されないままでした。犯人は捕まらず、真相は今もわかりま