岡山県の伊原木隆太知事は7日の臨時記者会見で、4月29日~5月5日の直近1週間の新型コロナウイルスによる病床使用率が70・1%と過去最高値を更新した、と発表した。「医療崩壊が始まっている」として、まん延防止等重点措置の国への適用申請に向け検討に入ったと明らかにした。一方、岡山市は同日、市内で19日に予定している聖火リレーについて公道での開催中止を県に求めた。 【グラフ】岡山県の新型コロナウイルス感染者数と医療提供状況 県内の病床は412床のうち289床が埋まった。感染状況を示す6指標のうち3指標がステージ4(爆発的感染拡大)を示した。伊原木知事は「今やっている営業時間の短縮と夜間の外出自粛の要請を徹底したい」として、ステージ4への移行は今回見送った。 ただ、罰則付きの時短要請がメインのまん延防止等重点措置については「県としても強い措置を望んでいる」とし、国との協議を今後本格化させるという。