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ブックマーク / izime.hatenadiary.org (4)

  • 新刊『いじめの構造』の一部を公開します! - 内藤朝雄HP −いじめと現代社会BLOG−

    いじめの構造--なぜ人が怪物になるのか』(講談社現代新書)を刊行しました。 書では、モデル現象としての学校のいじめに焦点を当て、人間が人間にとって怪物になるメカニズムを明らかにし、そこから生じる苦しみを減らすための具体的な政策を提言した。このような内容をレベルを落とさず、しかも誰でも読めるような平易な言葉で書き示すのは、理想ではあるが、大変な注文である。思えば講談社現代新書から依頼を受けたのが二〇〇五年一月。それから担当者が何人も入れ替わり、焦燥感だけがつもった。書けないのである。泥沼の消耗戦ともいうべき月日が流れた。 そして、二〇〇九年二月、この課題をクリアーした。 どうか手にとってご一読ください。 はじめに(3〜5ページ) 逃げることができない出口なしの世界は、恐怖である。そこでは、誰かが誰かの運命を容易に左右し、暗転させることができる。立場の弱い者は、「何をされるか」と過剰に警戒

    新刊『いじめの構造』の一部を公開します! - 内藤朝雄HP −いじめと現代社会BLOG−
  • 現状――『SPA!』のインタビューに答えたもの - 内藤朝雄HP −いじめと現代社会BLOG−

    「人間の尊厳を崩す格差と、弱者による妬み合いが生きづらさの元凶」 「泣きっ面に蜂。まさに今の日人が感じている生きづらさは、この言葉に尽きると思います」 そう語るのは、いじめの問題などに詳しい社会学者の明治大学文学部准教授、内藤朝雄氏。 「お世辞にも“公正”とはいえない経済システムによって、不安定な貧困生活に追いやられる状況が、“泣きっ面”。そして不利な立場の者が不利な立場の者を攻撃する状況が”蜂“です。弱者がさらに弱者を責めたり、”おまえが俺より恵まれているのは許せない“と不幸の平等主義(妬み)を押しつけあったりする状況になっている。そこに生きづらさや閉塞感の元凶があるのではないでしょうか」 例えば、怠け者のように責められる「ニート」の問題だ。 「日経済の衰退とグローバルスタンダードによる国際競争、そして労働市場の変化によって、就職が困難な若年層が生まれた。日経済の犠牲者ともいえる、

    現状――『SPA!』のインタビューに答えたもの - 内藤朝雄HP −いじめと現代社会BLOG−
    kiku-chan
    kiku-chan 2009/02/18
    “俺はこんなに苦労しているのに””自分より少しだけましな層を引きずりおろそう”『妬みや憎しみを抱くのではなく、共に手を取り合って、不公正な社会システムに対し、正当な怒りの声を上げるべき』
  • ある「報道祭り」について - 内藤朝雄HP −いじめと現代社会BLOG−

    イエスの方舟の人々に対する迫害を、原罪として記憶にとどめるべきだ。最近も、同じあやまちが繰り返された。 最近繰り返されたあやまちとは・・・? まず、下記の拙稿を読む前に言い当ててほしい。 いったい、どれほどの人が、言い当てることができるだろうか。 「日社会の実態を暴く『嘆き』の書」日は、自由と民主主義、人間の尊厳、人権、法の支配、こういった先進国の「基セット」で骨組みができているはずである。ところが、である。昭和天皇が死去したとき、「自粛」に従わない者や、「不敬」と受け止められる意志表明を行った者は、それだけのことで、包囲され、追跡され、迫害された。法治国家の「はず」の日で、それが野放しにされた。このことが、日という社会の「基セット」が液状化しており、なにかの拍子に、もろくも崩れ去りかねないことを示している。 しかし、天皇というおおっぴらな「象徴」よりも、もっとあいまいで、存在

    ある「報道祭り」について - 内藤朝雄HP −いじめと現代社会BLOG−
  • 『いまどき』をいじくることのむなしさ−−マスメディアに煽られた思い込みの系譜−− - 内藤朝雄HP −いじめと現代社会BLOG−

    『月刊少年育成』という雑誌から、「いまどきの『むなしさ』」というお題をふられて書いた文章。『「ニート」って言うな!』第二部では、酒鬼薔薇聖斗あたりから話を進めたが、それ以前の流れについて書いた。これをあわせて、戦後の流れの、ジグゾーパズルのピースがそろう。十代や二〇代の人には、「三無主義」とか「新人類」とか、言葉の意味がわからないだろうと思われるので、解説をつけておこう。 (デジタル大辞泉より) アプレゲール: 戦後派。特に第二次大戦後、従来の思想・道徳に拘束されずに行動する若い人々。 太陽族: 昭和30年(1955)石原慎太郎の小説「太陽の季節」から生まれた流行語。既成の秩序を無視して、無軌道な行動をする若者たちをいった。 三無主義: 無気力・無関心・無責任の若者気質をさした後。昭和45年(1970)ごろから使われた。 新人類: 従来なかった考え方や感じ方をする若い世代を、新しく現れた人

    『いまどき』をいじくることのむなしさ−−マスメディアに煽られた思い込みの系譜−− - 内藤朝雄HP −いじめと現代社会BLOG−
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