ラトビアの首都リガで行われた第5回中国・中東欧諸国首脳会議で、新ファンドの持ち株会社発足を祝い、拍手する中国の李克強首相(左)とラトビアのマーリス・クチンスキス首相(前右)(2016年11月5日撮影)〔AFPBB News〕 私は数カ月前までファンドマネジャーという肩書きだった。最近こそ「投資ファンド」という言葉は毎日のように新聞紙面で目にするようになった。しかし、私がファンドファンドマネジャーになった十数年前は、まだまだ黎明期でいわゆる有名なドラマのイメージが強かった。 私はヌーベルバーグ(新しい波)というこのコラムの中で、現在の資本主義の限界に着目しながら、我が国における新しい「資本」、つまり志のある「志本(しほん)」の流れを紹介していきたいと思う。 投資ファンド業界は、日本国内にこれまでなかった「資本」の流れを生み出した。私募ファンドと言われる公の市場を通さない資金調達などを含めると