長期金利の上昇が止まりません。10月26日には長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りが10年ぶりに0.885%まで上昇。日銀が事実上の上限とする1%にじりじりと近づいています。長期金利は、景気や物価、為替などの長期的な予想をもとに形成され、「経済の体温計」とも呼ばれています。またその水準が住宅ローンの固定金利に反映されるなど私たちの暮らしにも影響を及ぼします。気になる長期金利。いったいどこまで上昇するのか、取材しました。(経済部記者 西園興起) 1%に迫る長期金利 日銀は7月28日に長期金利の上昇をそれまでの0.5%程度から事実上、1%まで容認することを決定。 0.5%以下に抑えられていた長期金利は、7月31日に0.6%を突破。 9月11日には0.7%、10月4日には0.8%を超え、じわりじわりと1%に迫っています。