日銀は13日、金融市場から国債を買い入れる金額をこれまでより減らした。3月に異次元金融緩和を解除して以来初めてだ。市場では予想外との声が多く、国債の需給が緩むとの観測から長期金利が今年最高水準に上昇した。外国為替市場では一時、円高に転じる場面もあった。日銀は13日、国債買い入れ予定額を通知し、償還までの期間を示す残存期間「5年超10年以下」で4250億円とした。これまでの4750億円から500
【欧州市況】英FTSE100指数が最高値更新、イタリア債が堅調 Sagarika Jaisinghani、Lisa Pham、Macarena Munoz Montijano 22日の欧州株式市場では、英FTSE100指数が1年2カ月ぶりに終値で過去最高値を更新。株式市場の最近のボラティリティーと地政学的リスクで、同指数に多いディフェンシブ銘柄に投資家の買いが流れている。 FTSE100指数は前週末比1.6%高の8023.87となり、終値で昨年2月に付けた8014.31を上回った。ただ、過去最高の日中高値である8047.06にはまだ届いていない。 FTSE100は年初来で約4%上昇。ブルームバーグがまとめたデータによると、石油大手のシェルとBPだけで、この上昇分の約半分を占める。製薬会社アストラゼネカ、金融のHSBCホールディングス、航空機用エンジンメーカーのロールスロイス・ホールディング
10日の欧州株は小幅安。ストックス欧州600指数は0.2%未満の下げとなった。投資家は11日に発表される米インフレ統計に今後の米金融政策の手掛かりを求めている。この日は鉱業、旅行・娯楽関連銘柄が下落した一方で、不動産やメディア株が上昇した。 欧州債市場ではドイツ債の利回り曲線がベアフラット化。短期金融市場では欧州中央銀行(ECB)の利下げ見通しが後退、ECBが今年6回の0.25ポイント利下げを実施する確率は五分五分と見込まれた。ECBのシュナーベル理事が利下げを協議するのは時期尚早との見方を示したことに反応した。 ECBシュナーベル理事、利下げ協議は「時期尚早」-警戒がなお必要 英国債は下落。トレーダーが織り込むイングランド銀行(英中央銀行)の今年の利下げは120ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、前日の124bpから縮小した。 欧州では有利な市場環境と強い投資家需要を生かそう
The European Union (EU) flag and flags of member countries at the European Parliament's Louise Weiss building in Strasbourg, France Photographer: Stefan Wermuth/Bloomberg 欧州での債券発行額が今週これまでに1080億ユーロ(約17兆2500億円)超と、あと2営業日を残して既に週間ベースの過去最高記録を更新した。 ブルームバーグの集計データによれば、プライマリー市場での今週の発行額の半分余り(650億ユーロ)はSSA(国際機関債や準ソブリン債、政府系機関債など)。スペインとイタリア、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の規模が特に大きかった。金融機関による発行額は310億ユーロ、他の企業は120億ユーロ近くとなっている。
【欧州市況】英国債が下落、予想上回るインフレで-株も大幅安 Sagarika Jaisinghani、Macarena Munoz Montijano 18日の欧州債市場では、英国債が中期物を中心に大幅に下落。9月の英インフレ率が予想を上回り、短期金融市場ではイングランド銀行(英中央銀行)のピーク金利見通しが引き上げられるとともに、利下げ観測が後退した。 英10年債利回りは14ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇と、8月11日以来の大幅上昇。米国債利回りが20年債入札を前に上昇し、米市場の取引開始後に英国債も大きく動いた。 イタリア債は全年限でドイツ債のパフォーマンスを下回り、10年債のスプレッドは今月10日以来の大きさに拡大。20日のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)を皮切りに、イタリアの格付けは各社による見直しが続く予定だ。 イタリアの格付け見直し予定
中国有数の不動産開発業者である碧桂園は、人民元建てのオンショア債6本の返済期間を3年間延長する承認を債権者から得た。匿名の関係者2人からの情報を引用し、ロイター通信が伝えた。 12日の香港株式市場では、報道後に碧桂園の株価が一時9.7%急上昇し、日本時間午後2時15分ごろは約3.9%高で取引された。 ロイターによれば、香港時間11日午後10時(日本時間同11時)に締め切られた投票の結果、8本のうち6本の償還期間延長が承認された。どの債券が対象かは特定していない。ブルームバーグ・ニュースが碧桂園のメディア担当に取材を試みたが、これまでのところコメントは得られていない。 碧桂園はドル建て債のデフォルト(債務不履行)を土壇場で回避した後、8本の元建て債(総額108億元=約2170億円相当)の元本返済期日を3年先延ばしするよう債権者に求めていた。 8本のうち少なくとも2本については、投票締め切りが
複数の関係筋によると、中国の不動産開発大手、碧桂園(カントリー・ガーデン)のオフショア債を保有する債権者の一部は、同社が債務不履行に陥った場合の選択肢を検討するグループを結成するため、ロンドンの法律事務所アシャーストと協議を進めている。天津で8月撮影。(2023年 ロイター/Tingshu Wang/File Photo) [上海/香港 12日 ロイター] - 中国不動産開発大手の碧桂園(カントリー・ガーデン)(2007.HK), opens new tabがオンショア債6本の返済を3年間延長することについて債権者から承認を得たと、事情に詳しい関係筋2人が明らかにした。 債権者は11日、オンショア債8本(108億元=14億8000万ドル=相当)の償還3年延長案を巡り投票。香港時間の同日午後10時(日本時間午後11時)までに終了した投票では、このうち6本の延長を承認したという。 もっと見る
ローンはジャンク債上回るデフォルト率-金利上昇の影響が顕著 Tanaz Meghjani、Jill R Shah 米連邦準備制度の積極的な引き締めの中で、高リスク企業はジャンク債よりもローンでデフォルト(債務不履行)している。 モルガン・スタンレーの分析によると、米国のローンのここ1年デフォルト率は4%と、ジャンク債延滞率の2.7%を1.3ポイントも上回っている。ローン貸倒率がジャンク債をこれほど大きく上回ったのは、ここ30年で初めて。 ブラックロックのマクロクレジット調査責任者、アマンダ・ライナム氏は15日のブルームバーグテレビジョンの番組で「借り入れコスト上昇は直ちにローン借り手に影響するが、ジャンク債については時間がかかる」と指摘した。 高リスク企業の債務不履行が増加したのは米連邦準備制度がインフレ抑制のために急激に金利を引き上げたためだ。これに伴い、変動金利ローンの借り手は金利コス
欧州中央銀行(ECB)が16日に政策を決定する時、今後について一段と激しい対立が予想されることが注意を引きそうだ。 ECBの大幅利上げ案、今週会合で反対強まる見通し-当局者 決定は「会合ごとに」行うと当局者が繰り返す一方で、投資家は向こう数週間、あるいは数カ月の金利見通しを示されることに慣れてしまった。 しかし、どの程度のガイダンスが適切か、どのインフレ指標が重要かなど当局者らが争っている間に、明確なメッセージを送ることはますます難しくなっている。 米シリコンバレー銀行(SVB)の破綻は不確実性をさらに高め、投資家はピーク金利予想を引き下げた。 これまでのところ当局者は、欧州への波及リスクがあるとは考えていない。フランスのルメール財務相は13日、米国の状況は「特異」なものだとし、SVBとテクノロジーセクターの結び付きを指摘。欧州にはそのような深い関係はないと説明。ユーロ圏財務相会合(ユーロ
[東京 13日 ロイター] - 日銀のイールドカーブ・コントロール(YCC)政策が軋んでいる。追加政策修正の思惑から円債売りが止まらず、新発10年国債の金利は13日、一時0.545%と日銀許容変動幅の「上限」を超えた。日銀は国債買い入れオペを総動員させて対抗しているが、来週17─18日会合でのYCC撤廃予想も市場では出ている。 <日銀アタックのトレードか> 日銀は現在、連続指し値オペによって10年国債の特定銘柄を毎日0.50%で無制限に買っている。日銀が買う値段よりも安く市場で売る(金利が高ければ価格は安くなる)というのは通常考えにくいが、13日は0.545%まで金利が上昇した。 足元で円金利が急上昇する中、保有国債が含み損状態になっている投資家も多いとみられ、「何らかの理由により、損得を度外視してでもどうしても国債をきょう売らなくてはいけない市場参加者がいたのではないか」(外資系投信)と
日銀が先月に続いて、さらに金融政策を修正するのではないかという見方を背景に、金利の上昇圧力が高まる中、日銀は金利の上昇を抑えるため12日、一日で4兆6000億円余りにのぼる大量の国債を買い入れました。市場関係者によりますと日銀の1日の国債の買い入れ額としては過去最大になるということです。 12日の債券市場では、日銀が先月、大規模な金融緩和策を修正して長期金利の変動幅の上限を引き上げたのに続いて、さらに政策修正に動くのではないかという見方から国債を売る動きが広がりました。 国債は売られると金利が上がるという関係にあり、長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の金利が、4営業日連続で変動幅の上限の0.5%をつけるなど、長期金利の上昇圧力が高まる事態となりました。 このため日銀は金利の上昇を抑えるため、市場から幅広い年限の長期国債を大量に購入し、12日の買い入れ額の合計は4兆6144億
国内の債券市場に無言の警鐘が鳴り始めた。長期金利は0.25%近辺で安定して推移する一方、水面下では日銀の金融政策の修正観測を背景に海外勢による国債の売り圧力は高まっている。日銀はそれに対抗し12月初旬に10年物国債の入札日に大規模な国債買いを実施。財政をサポートするように日銀が国債を買うと国債の一段の増発につながり、財政規律の緩みを理由とした金利の上昇圧力が増大する可能性がある。日銀は4月以降
【欧州市況】株上昇、ドイツ債は2年と10年の逆イールド拡大 Ksenia Galouchko、Allegra Catelli 30日の欧州株は上昇。ユーロ圏のインフレ減速が好感された。月間ベースでは7月以来の大幅高となった。中国の新型コロナウイルス対策のスタンスが軟化する兆しや利上げのピーク水準が注目された。 ストックス欧州600指数は0.6%上昇。月間では6.8%上昇した。ユーロストックス50指数は今月に入り9.6%高と、2年ぶりの大幅な値上がりとなった。この日は一般消費財銘柄が上昇した一方で、化学、不動産株は下落した。 ユーロ圏のインフレは11月に1年半ぶりの減速を記録した。ここ数十年で最悪の物価上昇への対処に苦戦する欧州中央銀行(ECB)にとって、希望の兆しがわずかに差し込んだ。 ユーロ圏インフレようやく減速、11月は10%-ECBに希望の兆し (1) 欧州債市場では、ドイツ債の2年
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