さらに、「ヤンキーの虎」企業が若くて、意思決定が早い小集団であることも、優れたパフォーマンスをあげることができる要因です。ここにも日本の大企業が学ぶべき点があります。 日本の大企業病も「ヤンキーの虎」と比較するとわかる 根本的に、企業経営とは一人またはごく少数のオーナーが取り仕切るもので、事業継続は一子相伝(子供一人だけに奥義を伝えること)です。コーポレートガバナンスというと一見聞こえはいいですが、これは、いわばオーナーの遺産を、血のつながっていない社員達が受け継ぎ、食うための仕組みのようなものです。もちろんそれ自体は悪いわけではありませんが、事業継承をするときには、「虎」的にリスクを果敢にとるような人を選び、その人に独裁的な地位を与えることが重要なのです。 ところが日本の場合、1代で経営してきたオーナー企業をサラリーマン集団にしていくのが事業継承だと思っている人が多いのです。ひとつひとつ