名古屋市が名古屋城木造新天守にエレベーターを設置しない方針を決めたことについて、愛知県の大村秀章知事は14日の記者会見で「障害者の基本的人権は尊重されなければならない。市は障害者の皆さんと意見交換して、より良い解決策を見いだしてほしいと強く申し上げたい」と述べ、市に再考を促した。 市の方針については、障害者団体の全国組織が抗議文を送ったり、県内の障害者団体が県に対し救済措置を申し立てたりしている。 大村氏は、エレベーター不設置について「障害者の基本的人権にかかわる極めて重大な問題と認識せざるを得ない。(障害者団体からの)申し出は重く、厳粛に受け止めないといけない」と指摘。県への救済申し立ての扱いについては「我々ができることを十二分に検討したい」と述べた。
奈良市議会は、本会議場や委員会室をバリアフリー化する改修工事を行った。任期満了に伴い行われた先月の市議選で、身体に障害があるため車いすを使用している林政行氏(35)が初当選したのに伴う対応で、市議会事務局によると議場のバリアフリー化が行われたのは同市では初めてという。 林氏は天理高校ラグビー部員だった高校3年のとき、練習試合中に頸椎を損傷。首から下が自由に動かせない四肢まひとなり、電動車いすを使用している。7月9日に投開票された市議選に無所属で立候補し、4194票を獲得、5位で初当選した。 当選後、林氏が議会棟を見学した際、電動車いすで本会議場を移動するのは難しく、答弁に支障があることなどが判明。他の地方議会での対応状況なども参考に、本会議場の床の段差を解消。4人掛けの固定長机となっている議員席を一部取り外し、移動可能なキャスター付きの机に変更、委員会室の扉3カ所を引き戸にした。 議員は本
ドライブシミュレーターでの訓練に取り組む浜松市の男性(左)。右はアドバイスする建木健・聖隷クリストファー大助教=浜松市北区の同大で 脳卒中などのリハビリを終えた人が運転を再開できるよう、医療ではなく、障害者支援の枠組みの中で援助する試みが浜松市で行われている。病院と教習所の支援は一発勝負の“テスト”が多いのに比べ、障害者支援の期間は長く、練習を繰り返して取り組める。医療では保険適用が限定的で支援が手弁当になりがちだが、障害者支援には財政的裏付けもあるのが利点だ。 画面上で車を発進させるといきなりクラッシュした。右の車線に出た際に後続の車と衝突したのだ。「久しぶりなので……」と男性(47)は戸惑う。男性が取り組むのは聖隷クリストファー大(浜松市北区)に置かれたドライブシミュレーター。男性は3年前に小脳梗塞(こうそく)になり、記憶障害など高次脳機能障害が残った。「生活には車が必要」と運転再開を
8耐決勝前日にパレード…ボランティア120人募集 体が不自由で車椅子に乗っている人などが、オートバイの後部座席に同乗し、鈴鹿サーキット内を走行できるイベントが、29日に行われる。ハンドルを握る往年の名ライダーや現役選手たちの体と一緒に専用ベルトで固定し、安全を確保する。ライダーは「風を切って走る素晴らしさを感じてほしい」と参加を呼びかけ、サポートするボランティアも募集している。(南条哲治) イベントは、全日本ロードレース選手権や鈴鹿8時間耐久ロードレース(8耐)などで活躍した水谷勝さん(67)(愛知県津島市)の約20年前の体験がきっかけ。オートバイメーカーのテストコースで行われた体験走行会で、車椅子で見学に来ていた20歳代の男性を誘い、後部座席に乗せてみた。するとカーブを曲がる度、男性が自らの体を支えようと、太ももに力を入れるのを感じたという。 「動かないはずの男性の脚が動いた気がした。男
2017年06月29日 要望・声明バリアフリーお知らせ タグ 空港 6月5日、奄美空港で起きたバニラエアの車いす利用者搭乗拒否の問題に対して、本日声明を出しました。 「歩けない人は搭乗できない」と職員に言われ、同乗者の介助も制止したといいます。障害者差別解消法が施行され、1年以上が経過をしましたが、障害を持つ人に対する差別的な認識や、この法律が社会にまだまだ認知されていないことが浮き彫りとなったと思います。今回のような事が二度と起こらないよう、改善を進めていただきたいです。 2017年6月29日 バニラ・エア車いす利用者搭乗拒否に対するDPI日本会議声明 特定非営利活動法人DPI(障害者インターナショナル)日本会議 議長 平野みどり 私たちDPI(障害者インターナショナル)日本会議は全国95の障害当事者団体から構成され、障害の種別を越え障害のある人もない人も共に生きられる社会の実現に向けて
サービス終了のお知らせ SankeiBizは、2022年12月26日をもちましてサービスを終了させていただきました。長らくのご愛読、誠にありがとうございました。 産経デジタルがお送りする経済ニュースは「iza! 経済ニュース」でお楽しみください。 このページは5秒後に「iza!経済ニュース」(https://www.iza.ne.jp/economy/)に転送されます。 ページが切り替わらない場合は以下のボタンから「iza! 経済ニュース」へ移動をお願いします。 iza! 経済ニュースへ
厚生労働省では、障害者週間(※1)の平成28年12月3日(土)、ららぽーと横浜(横浜市都筑区)で身体障害者補助犬啓発イベント「身体障害者補助犬法ってなんだろう?」を開催します。 このイベントは、身体に障害がある方々の生活をサポートする盲導犬や介助犬、聴導犬の活動紹介を通じて、身体障害者補助犬法(※2)に関する国民の理解を深め、障害者の自立と社会参加の促進につなげることを目的に毎年開催しています。 当日は、補助犬の役割を紹介するデモンストレーションのほか、「補助犬との出会い、希望した理由」、「実際の生活」、「あなたにとって補助犬とは?」などをテーマに補助犬ユーザーによるトークショーを行います。参加費は無料で、誰でも自由に参加できます。 1.日時 平成28年12月3日(土) 1.11:30~12:30 、2.14:00~15:00 (2回開催) 2.場所 ららぽーと横浜 サウスコート1階
心臓に重い障害のある女性に電動車いす費用の支給を認めなかった筑後市の決定を違法と判断して、支給を命じた9日の福岡地裁判決。裁判長は「(女性の)身体の状態や事情を正確に把握すべきだった」と行政の取り組みの不十分さを指摘した。原告の小林奈緒さん(25)は判決を受け、今後の活動範囲が広がることへの期待をふくらませ、行政には「障害者のことを想像する努力を」と訴えた。 9日の法廷には、小林さんを支援する車いすの利用者たちも大勢傍聴に訪れ、勝訴が分かると拍手が起きた。筑後市に電動車いすの費用約40万円の申請をしてから約3年3カ月。「ガッツポーズが出た」。小林さんは笑顔だった。 生まれつき、心房と心室が一つずつしかない「単心房単心室」の障害があり、身体障害者等級1級の認定を受けている。血液の酸素濃度が常に低く、主治医は「常に健常者が100メートルを全力で走った状態」と表現する。歩くことはできるが、5分も
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