「黄色い線までお下がりください」。通勤や通学の際に、駅でこんなアナウンスを聞いたことはありませんか?首都圏のいくつかの駅では、このほか「黄色い線の内側までお下がりください」などともアナウンスしています。この黄色い線を、黄色い点字ブロックと正確な表現に改めて、アナウンスをする鉄道会社が出始めています。その背景を取材しました。 違和感を感じたことはありませんか?足元にあるのは、線ではなく、視覚に障害のある人のための点字ブロックです。線とは呼べないほどの幅もあります。 点字ブロックを線と表現することについて、ツイッターには「電車が来るときに黄色い線の内側にというけど、黄色い点字ブロックはあるのに、線はない。どこを示しているんだろう」「黄色い線の内側へ下がってお待ちくださいというアナウンス。黄色い線とは点字ブロックのことなのだろうか」など、戸惑いを感じるという人のつぶやきも見られます。 列車が来る
なぜ障害者が殺されなければならないのか。なぜ人里離れた施設で生涯を送らなければならないのか。今から50年近くも前に神奈川で、社会に鋭く問いかけた人たちがいた。脳性まひで重い障害を抱えた当事者で作る「青い芝の会神奈川県連合会」。彼らの問いは今もなお、生きている。 根深い差別意識を告発 「なぜ、障害者児は街で生きてはいけないのだろう。ナゼ、私が生きてはいけないのだろう。社会の人々は障害者児の存在がそれほど邪魔なのだろうか」 「はっきり言おう。障害者児は生きてはいけないのである。障害者児は殺されなければならないのである」 中心メンバーの1人で横浜在住だった横田弘氏(故人)が、1970年代に書いた文章だ。 横浜市金沢区で70年、脳性まひの女の子(当時2歳)が母親に殺害される事件が起きた。施設入所を申し込んだが満員で断られ、悲観しての犯行だったとされた。 福祉が乏しい時代。追い詰められた親による障害
悲劇は繰り返される。1月14日、JR京浜東北線・蕨駅のホームから視覚障害のある男性が転落、進入してきた電車にはねられて死亡した。昨年8月には東京メトロ銀座線・青山一丁目で、10月には近鉄大阪線・河内国分駅で同様の事故が起きている。今回の事故がいたたまれないのは、事故は防げる可能性があったということだ。 そもそも青山一丁目の転落事故を契機に、国土交通省は再発防止に向けた検討会を8月26日に開催している。JRや大手私鉄、地下鉄など16事業者、2団体の安全担当者らが出席し、対策会議の立ち上がりとしてはスピーディだった。 国交省は声がけ要請に消極姿勢 ただ、会議では何の対策も出なかった。ホームドア設置前倒しの可能性や、駅員による視覚障害者への声がけなど「心のバリアフリー」の推進について2016年内に取りまとめを行なうという方向性が確認されたのみにとどまった。 ホームドア設置前倒しといっても、2~3
株式会社ワン・トゥー・テン・ホールディングス(本社:京都市、東京オフィス:品川区、代表: 澤邊芳明、以下 ワントゥーテン)は、パラスポーツの一つである車椅子マラソンやレースを楽しく体験できる車椅子型VRレーサー“CYBER WHEEL”を開発いたしました。 パラスポーツの普及について現在の課題は、“自分ごと化”できていないことです。その原因は、体験会を実施できる回数が少なく、インストラクターも足りていないため、一般の人が体験する場がなかなかなく、そもそも興味を持ちづらいことにあります。 本来パラスポーツは、大変エキサイティングで激しいスポーツです。 それをエンターテイメントというかたちで伝え、体験会などを日本中で容易に実施したいという思いからこの商品を開発しました。 実際の車椅子マラソンにおいて最高速度は60kmを越えます。平均でも35kmというその速さを是非体験してみてください。 ■公式
清水建設と日本IBM、三井不動産は26日、スマートフォンを利用した音声ナビゲーション(道案内)の実証実験を、東京・日本橋の商業施設「コレド室町」と周辺地下道で2月8日から行うと発表した。健常者と視覚障害者、車いす利用者にそれぞれ適した経路を日本語と英語で案内する。 清水建設と日本IBMの技術を組み合わせ、施設の天井に5〜10メートル間隔でビーコン(無線標識)224個を設置。専用アプリを入れたスマホで位置を認識し、案内する仕組み。行きたい場所をスマホに伝えると、経路を音声で案内する。 健常者の場合は最短経路を、車いすの利用者には段差が少ない経路を選び、視覚障害者には目的地までの距離などをきめ細かく案内し、利用者に応じた対応ができるという。2020年の東京五輪・パラリンピックを視野に、普及を目指す。
UDブック ユニバーサルデザインの「今」がわかるコラムホッとワクワク+(プラス) TOTOx日経デザインラボのコラムです。 事務所近くの明治神宮の前で 今回お話を伺ったのは、公共施設や交通関連施設などのサイン計画を手掛ける i Design(アイデザイン)のデザイナー、宮本佳子さんと上條友也さん。 サインは、広くて迷子になりそうな空港や駅などであっても、目的の場所までスムーズに導いてくれます。 言葉が書いていないのに行く方向が分かったり、要所で自然に目にサインが飛び込んでくるのはどうしてなのでしょうか? 2人のデザイナーが担当した成田国際空港やJR西日本の駅の表示を例にとって、その理由を解き明かします。 ―――i Designは60年も続く、サインデザインの老舗です。 御社の手がけているサイン計画の特長を教えていただけますか? 宮本: 弊社は、空港や駅などの公共施設のサイン計画を手掛けてい
パナソニックは1月20日、視覚障がい者向けに美術鑑賞を楽しんでもらえるガイドサービスを開発。汐留ミュージアムにて実証実験を行なうと発表した。 美術館において、視覚障がい者が美術鑑賞を楽しむことができるように学芸員やボランティアが解説するというワークショップが進められているが、人員の確保など美術館の負担も少なくない。パナソニックでは、視覚障がい者のために制作した音声コンテンツを美術館内の場所に応じて骨振動ヘッドフォンで自動再生。1人で気軽に楽しめるシステムを開発した。 システムではスマホを利用して位置を検出し、スマホにインストールした専用アプリが作品の鑑賞ガイドを再生する。実証実験はパナソニック汐留ミュージアム、特別展「マティスとルオー展」内の8点で、2月1日(10時~12時)、2月18日(10時~12時)の2回に分けて行なう。定員は各回14名。操作説明とヒアリングが行なわれる。
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鉄道の自由な利用が認められていない人がいる。ハンドル型電動車椅子を使う障害者らだ。国内には推計で約8万5900台あるが、電車利用には一定の制限があり、新幹線や特急に乗れるのは性能の基準を満たす証明がある数十台しかない。訪日外国人は無条件に使えないなどのルールもある。国土交通省は「このままでは東京五輪・パラリンピックを迎えられない」と見直しの検討を始めた。 2013年、仕事のためハンドル型車椅子で来日した米国人女性は、成田空港から京成電鉄の特急「スカイライナー」に乗ろうと事前申請したが認められず、在来線を乗り継いで東京に着いた。新幹線にも乗れず関西での会議出席も諦めた。08年に来日した際はJR東日本の「成田エクスプレス」でも同じような対応をされたという。
パナソニックは、スマートフォンに行き先を読み取らせるだけで、一定のエリア内を操作不要で移動できる自動運転機能を持つ電動車いすシステムを、平成30年4月にも発売する方針を固めた。同社によると、車いすの自動運転化は世界初という。空港や駅、大型施設などに導入し、高齢者や障害者をはじめ、訪日外国人らも安全・確実に移動できる仕組みを構築できる。32年の東京五輪を機に全国へ普及させていく方針だ。 電動車いすメーカー「ウィル」(横浜市鶴見区)と共同で27年ごろから開発してきた。専用アプリをスマホに導入し、エリア内の看板や地図にかざせば、目的地などの情報を読み取って自動走行する仕組みだ。 混雑する場所で人や障害物にぶつからずに進めるよう、高性能センサーによる「衝突回避システム」を搭載する。障害物の動きを予測する人工知能(AI)の採用や、車いすの位置を遠隔で確認できる見守りサービスの導入も検討する。
車椅子バスケに体育館は貸せない? 2016年はリオパラリンピックが開催されたこともあり、パラスポーツの認知度が大きく上がった年でした。15年、内閣府が行った調査では「パラリンピックを知っている」という人の割合は98.2%に上っています。 そんな中、様々な自治体や団体、もちろん私たちNPO法人STANDも各地でパラスポーツの体験イベントを開催しています。また、チームや選手が練習する機会も増えています。ここで多くの団体が直面するのが「スポーツ施設を借りる」という高い壁です。 国や自治体のパラスポーツに関する理解は急速に進み、体育館などのスポーツ施設はパラスポーツの使用に開放する方向です。しかしそれでも現場との間にはギャップがあります。 リオパラリンピックの直前に日本パラリンピアンズ協会が発表したアンケート「パラリンピック選手の競技環境」によれば、「障がいを理由にスポーツ施設の利用を断られた経験
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